Think outside the box

夏眠中|I shall return.

日中米の名目GDPとコーポレートガバナンス改革

日中米の名目GDPを市場為替レートで円換算すると、2017年の概数は日本550兆円、中国1400兆円、アメリカ2200兆円です。

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10年前と比べると日本+3%、中国3.3倍、アメリカ1.3倍、20年前と比べると日本+3%、中国11.8倍、アメリカ2.1倍です。

プラザ合意後、アメリカのGDPは日本の約2倍程度でしたが、現在では4倍にまで差が拡大しています。中国は2010年に僅差で日本を上回り、あっという間に2.5倍です。

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[読書]『21世紀の長期停滞論』

福田慎一の『21世紀の長期停滞論』を読んだので、日本経済に関する部分についてコメントします。

新書863 21世紀の長期停滞論 (平凡社新書)

新書863 21世紀の長期停滞論 (平凡社新書)

自国通貨の円を持つ日本を自国通貨を持たないギリシャなどと同列に扱っているところは「?」ですが、

日本政府の債務残高は、毎年、多額の国債発行が積み重なり、国際的にも歴史的にみても最悪の水準にある。このまま財政赤字を放置すれば、欧州諸国のような財政危機が発生するリスクは高まる。*1

また、近年では、ギリシャ財政問題に端を発した債務危機が、イタリアやスペインといった財政赤字の累積が膨らむ懸念のある他の欧州諸国でも発生し、欧州統一通貨であるユーロの信頼も揺るがす事態へと発展した。日本政府もこのまま財政赤字の累積を放置すれば、財政危機という事態が起こる可能性は現実味を帯びてくる。*2

日本経済の現状の分析は正確です。

*1:p.183

*2:p.187

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子育て支援が手厚いフィンランドの出生率低下

日本の出生率が低い責任は子育て支援に消極的な政府にある、と批判する記事で、日本と対比されている国の一つがフィンランドです。

子持ち夫婦のほうが幸福度の高い国はポルトガルハンガリー、スペイン、ノルウェースウェーデンフィンランド、フランス、ロシアだ。これらの国には「育児・子どものための政策が充実しているという」共通点がある。

日本も幸福度の高い国と比べると、育児・子育ての支援は薄い。日本の予算はGDPの1.34%しかない。

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