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Think outside the box

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ソロスチャートは投機家が相場を作るためのネタ

金融

ドル/円為替レートは日米のマネタリーベース比 によって決まっていることの根拠とされるソロスチャートに基づいた円売り投機が、1ドル=100円に迫った円安の原動力になっているようです。


コラム:ソロスチャート愛好者がけん引した円安、暴走リスクも | コラム | Reuters

ソロスチャートに関する誤解については過去記事で検証していますが、要点は、

  1. 日米の量的緩和期の為替レートはソロスチャートでは説明できない。
  2. 超過準備額を除いた修正ソロスチャートでは量的緩和期の為替レートを説明できるとされているが、これは「超過準備額を増やしても円安にならない」ことを意味するため、この度の日銀の金融緩和は円安要因、という主張と矛盾する。
  3. 修正ソロスチャートを「超過準備額を除いたマネタリーベースが相対的に増える→為替レート減価」と解釈するのは、擬似相関を因果関係と誤認している。

です(詳しくは過去記事を参照)。


日銀批判の検証とソロスチャートの正しい解釈 - Think outside the box


超円高の真因とマネタリーベース万能主義者 - Think outside the box

ソロスチャートに普遍的な有効性があるなら、ドル/円以外の通貨についても当てはまるはずです。そこで、ユーロドルについて見てみます。

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2008年秋以降の超過準備額を除いたマネタリーベース比と為替レートが連動しているように見えないこともありませんが、長期的にはソロスチャートと修正ソロスチャートのどちらも説明力に欠けることは明らかです。

ソロスチャートは、一部の投機家が相場を作るためのネタあるいはマネタリーベース万能主義の政策プロモーターが自説をもっともらしく見せるための小道具というのが妥当なところでしょう。