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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

白い粉には気を付けよう

健康

自分には関係ない話と思われるでしょうが、投資銀行業界に愛用者が多い(と言われる)コカインや覚醒剤のことではなく、ほぼ100%の人が知らない間に口にして、中毒またはその予備軍にさせられている「世界商品」の白い粉のことです。

この白い粉が健康と医療保険財政の重大な脅威であることが明らかになってきています。

白い粉とは砂糖のことです。川北稔著『砂糖の世界史』によると、砂糖が世界中で広く取引される商品(staple)になったのは、「砂糖の甘味は、赤ちゃんをふくめて、はじめて口にした人がすべて好きになってしまう」「砂糖は、おおかたの人びとに好まれますから、とくに「世界商品」になりやすい性格をもっていた」ためです。

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

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問題は、砂糖には中毒性があることです。タバコは嫌う人も多く、遺伝的に中毒になりやすい人は25%程度のようですが(あくまでも私の推計)、人間に砂糖の甘味を好む本能があることは、砂糖が大多数の人を中毒にできる最強クラスの中毒性物質であることを意味しています。覚醒剤等と同じように人々を砂糖漬けにしてしまえば、中毒者から継続的に利益を上げることが可能になるのです。食品会社はこのことを経験的に知り、既に実践に移しています。今日では加工食品に砂糖が添加されるのが当たり前になっています。

砂糖の過剰摂取による健康被害についてはかなり前から疑われていましたが、その害が想像以上であることが隠せなくなってきました。砂糖は虫歯や糖尿病の原因であるだけでなく、食欲そのものを増進させる肥満の元凶だということです。肥満=脂肪とイメージする人も多いかもしれませんが、脂肪よりも砂糖の過剰供給・過剰摂取こそ世界中に広がる肥満の主因と考えられるようになっています。

砂糖よりも危険なのが、日本で開発された技術によって デンプンから作られる異性化糖(high-fructose corn syrup, HFCS)です。アメリカでは日本からの技術導入によって、トウモロコシから大量の異性化糖が超低コストで生産されるようになり、これがありとあらゆる加工食品に添加され、肥満人口の激増を招いています。アメリカでは、食品会社の利益のためには国民の健康を犠牲にすることも許されるのです(麻薬カルテル?)。

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日本でもメタボリックシンドローム対策で医療費抑制・医療保険財政改善を図ろうとする動きがありますが、砂糖・異性化糖の供給を野放しにしている限り、効果を上げることは難しいのではないでしょうか。

 

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