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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

小田嶋隆コラムと日本の「ソ連病」

政治・歴史・社会

8/27【エマニュエル・トッド『最後の転落』に見るソ連と日本の共通点】と9/8【高齢化が金融政策の効力を低下させる】では、「凡庸な者が様々なヒエラルキーの頂点に頭角を現すソビエト連邦の欠陥が日本にも広まってきているのではないか、という懸念を述べましたが、今日の小田嶋隆のコラムにも通じるところがあります。

 日本に才能のある人がいないというわけではない。

 ただ、うちの国では、才能のある人は、五輪のような国民的な行事の表舞台には招集されない。

 わが国のシステムはそういう仕様になっている。

 国家的なイベントには、叙勲対象の国民的な名士が指名される。

 政府が招集する有識者会議とかなんたら懇談会と同じだ。アリバイ的に若手や女性が呼ばれることはあっても、あくまでも飾り、基本は年功序列だ。だから、「国民的」な開会式に呼ばれるのは、「国民的なコメディアン」や「国民的な演出家」や「国民的な指揮者」ということになる。

新しいプランや取引先を上司に提案したら、「絶対成功するのか」 「前例・実績はあるのか」「理屈はそうかもしれないが現実は違う」「コンプライアンスを通らないぞ」などと否定ばかりされ、「嫌気がさしてやる気を失ってしまう」知力に優れた若手・中堅層が大量にいると思われます。日本が戦国時代・明治維新・敗戦後に飛躍できたのは、彼等のような人々に活躍の場が与えられたためです。凡庸な者たちが彼等に活躍の場を与えなければ、日本が高齢化とともに沈滞しきった社会になっていことは避けられないように思えます。

 

追記:2020年の東京オリンピック後も中高年層の「人口圧」は増大します。

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