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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

給与と物価の現状確認②

10/2【給与と物価の現状確認】の続きです。

下のグラフは、現在の現金給与総額が1990年とほぼ同水準まで減少していることを示しています。ピークの1997年より10%強の減少です。

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現金給与総額は、1997年までは消費者物価のサービス価格と連動して増加していましたが、それ以降は財価格と連動して減少しています。財価格の低下は、製造業の衰退と連動しています。

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サービスの原価の大部分は人件費なので、1997年までの現金給与総額とサービス価格の連動は自然ですが、それ以降はサービス価格が横ばいの一方で、現金給与総額の減少が止まらないのは不自然です。

これは、円高→製造業の国際競争力低下→人件費削減→労働市場全体の人件費引き下げ圧力の大きさを反映しているものと考えられます。給与水準のリフレーションには、製造業が国際競争力に自信を取り戻す水準までの円安の定着が必要であることが示唆されます。