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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

移民と『コビト』/ティーパーティーと『アメリカの壁』

政治・歴史・社会

昨日の【移民受け入れは日本の植民地化】を書いていたら、星新一の『コビト』を思い出しました。未読の人のために内容紹介は控えますが、昨日の記事で紹介した国民戦線のル・ペン党首の言葉と重なります。安易なヒューマニズムの危険性を示すブラックな作品です。 

we end up submitting ourselves to theirs. It's an upside-down world. 

ひとにぎりの未来 (新潮文庫)

ひとにぎりの未来 (新潮文庫)

 

アメリカでは、オバマケアを葬るためなら米国債のデフォルトも辞さない強硬姿勢のティーパーティの勢いが止まりませんが、このことからは、小松左京の『アメリカの壁』が思い出されます。第二次大戦以降、介入主義(interventionism)に傾いたアメリカですが、孤立主義(isolationism)の思想も根強く残っています。ティーパーティーは必ずしも孤立主義とは言えませんが、「デフォルトで世界経済が大混乱しようが知ったことではない」という考え方は、『アメリカの壁』で描かれるアメリカ人心理に通じるものがあります。

アメリカの壁 (文春文庫 こ 5-9)
 

偉大な作家の過去の作品には、現代を理解するヒントが込められているようです。

 

 <おまけ>

星新一の『服を着たゾウ』は、新自由主義のアンチテーゼとしても読めます。

マイ国家 (新潮文庫)

マイ国家 (新潮文庫)