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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

日本銀行の残存期間別国債保有残高

昨年4月に開始された日本銀行の量的・質的金融緩和(QQE)は、金融機関の保有する国債等を買い上げて日銀当座預金と交換し、マネタリーベースを増やすものです。昨年12月のマネタリーベース平残は193兆円なので、あと1年で目標の270兆円まで約80兆円増やされることになります。長期国債の買入れを増額することで、国債の平均残存期間は3年弱から7年程度に延長される予定です。昨年末では、国債及び国庫短期証券の平均残存期間は約4.5年になっています。

2009年4月7日に当時の白川日銀総裁が記者会見で語ったように、日銀当座預金(≒準備預金)の増加には短期オペを対応させることが合理的ですが、QQEでは長期国債オペを対応させることが特徴です。

資金供給を行う手段としては長期国債を買入れる長期オペと短期の資金供給オペの両方がありますが、現在のところ、長期オペを増額しないと潤沢に資金供給できないという状況ではないからです。むしろ、長期的な負債つまり銀行券に対応させた長期国債オペと、準備預金など短期的に変動する負債に対応させた短期オペの両方を活用した方が、円滑かつ潤沢に資金を供給できると考えています。 

日本の場合、銀行券や財政資金に起因する当座預金の振れが非常に大きく、そうした短期の振れの調整を全て長期国債オペで行うとすると、その都度長期国債を売買することになり、長期国債市場に攪乱的な影響を与えてしまうことになります。

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