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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

若者の「繋がり至上主義」と日本の衰退スパイラル

少子化・ジェンダー

下の記事を読んで、昨秋にとある資格職の業界団体の人から聞いた話を思い出しました。

つまり、起こっていることの理由や、ことの善し悪しは措いて、大切なのは、現代の若い人たちが、「仲間」オリエンテッドな人々であるということで、そして、このことは、私の見るに、ある意味で、彼らの「弱み」になってもいるのである。

その人(50歳くらい)曰く、

  • 3K職ではないのに志望者が減っている。資格を取得して独り立ちするまでの時間を我慢できないようである。
  • 資格取得後も、地道に技能研鑽する意識が低い。基礎を固めずに流行りの技能だけを習得しようとするインスタント根性が強まっている。
  • 腕を磨いて高所得を得よう、という意識が低い。それよりも仲間との繋がりに関心がある。自分だけ腕を高めることを「抜け駆け」のように意識しているようにも見える。
  • 「カネになるよ」という呼びかけでは業界団体の技能研修への参加を促せないため、『ONE PIECE』を読むなど、仲間意識をくすぐる方法を模索している。
  • 自分より上の世代は、このメンタリティを理解できないようである。

などです。

「自分の所得よりも仲間との繋がり」「繋がりのためには支出を惜しまない」といった「繋がり至上主義」が蔓延しつつあるのではないか、というのがその人の仮説で、小田嶋説と共通します。

原因はさておき、この傾向が事実だとすれば、今後の日本経済にとって重大な脅威です。経済的リターンを求めない=リスクを取らない人が増えれば、経済はかつての共産主義諸国のように停滞に落ち込んでしまう可能性が高いためです。

逆に、物心が付いた時から「成長」を実感できない(停滞慣れしている)ことが、リターンを求めるリスクテイク行動の代替としての「仲間」の重要度を高めたとも考えられます。このことは、繋がり至上主義と経済停滞が相互に強め合ってスパイラル的に進行することを意味します。 

小田嶋説の以下の部分も極めて重要です。

もしかして、少子化(および結婚率の低下)の原因の本命は、若い人たちがいつまでも友だちとツルんでいるからなのではなかろうか、と、私は、半ば本気でそう考えている次第だ。というのも、われわれの世代でも、友だちの多い男は、独身を通すケースが多かったように記憶しているからだ。

同性同士に働く引力が強くなりすぎて、異性の所に動いていくことを妨げられている人が増えているように思えます(もちろん、逆の因果関係も想定できます)。非婚化→少子化も日本の衰亡につながる脅威です。

繋がり至上主義や非婚化・少子化の背景にある若者のメンタリティの変化こそ、日本の最大の脅威なのですが、冒頭の某業界団体の人が言うように、50代後半より上の世代はそのことを理解できないようなので、問題の深刻化は避けられそうもありません。

 

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