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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

エリートの反国民主義で劣化するヨーロッパ

エスタブリッシュメントと大衆の溝が深まるヨーロッパ】では、エリートに破壊されるヨーロッパの現状について書きましたが、Financel Timesの主筆もエリートに対して危惧を持っているようです。

エマニュエル・トッドは、ヨーロッパのエリートが「反国民主義」に憑りつかれていると指摘しています。

経済幻想

経済幻想

[序]

1980年代に現れ、西欧社会の上流層に想像力を与えた超自由主義とヨーロッパ主義は、ともに、国民の存在を否定しているが、真実らしくみえる共同体像をはっきりさせてはいない。それゆえ、この二つは、反イデオロギー、反共同的信念、要するに、反信念のようなものであり、以前の教義形態とは明らかに違うと考えなければならない。かつて、教義の本質的機能の一つは、人間集団を結集させることにあったのだが。<中略>ヨーロッパ主義、世界主義、地方分権多文化主義等、表面上は何の関連もないこれらの現象は、実際には、共通の特徴をもっている。それは、国民レベルの共同的信念の拒否である。

所得格差の拡大も移民の大量受け入れも、反国民主義=共同体(意識)の破壊が根底にあるというわけです。

興味深いのは、自国民には多文化主義を強要する一方で、ヨーロッパ以外には自分たちの価値観を押し付けるところです。和歌山県太地町のイルカ漁に対する批判がその一例です。

この漁法は地中海の伝統的マグロ漁と似たものですが、一部の狂信者を除くと、特に問題視はされていません。ヨーロッパ人得意のダブルスタンダードの典型です。


Dr. Stefano Longo researches Bluefin tuna fishing ...

そもそも、イルカに対する白人の異常な情熱も、"pseudoscience"に基づいているとの科学者の指摘もあります。

ヨーロッパ内が限度を超えた多文化主義に浸食されていることが、その反動として外部への攻撃性(ヨーロッパ的価値観の押し付け)の噴出につながっているようにも思えます。

大航海時代帝国主義時代に、自分たちの優越性に疑いを持たず、世界各地の文化を破壊して回ったことへの反省は、どこかへ消え失せてしまったようです。