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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

「外資に買収されないための強い円」という誤解

これまでの記事では、

  • 「失われた20年」の根本原因は円の過大評価
  • 日本政府が円高是正に消極的だったのは、外国(特にアメリカ)に過度に配慮したため

であることを述べましたが、円高是正が国内で支持を得られなかった理由は、もう一つ挙げることができます。

2010年頃に、経済通とされる政治家に経済政策について意見を求められたことがありました。その時の会話を再現します。

「日本経済の停滞の根本原因は円の過大評価なので、まずは円高是正が必要です」

「円安になると日本企業が外資に買収されやすくなるのではないか」

「他の条件が一定であれば、円安が外資に買収されるリスクを高めるのは確かですが、株高になるので、外貨換算した時価総額はむしろ増大する(→リスクを下げる)はずです」

「……?」(疑わしいという雰囲気)

結局、円安の必要性を理解してもらうことはできませんでした。

円安=安く買い叩かれる」という素人考えで経済政策が動かされては困るのですが、円売り介入=国を売る」と言う人が日本銀行総裁だったことを考慮すると、

  • 強すぎる円→国際競争力低下→株価大幅安→買収リスク増大

あるいは、エルピーダメモリのように、

という因果関係を理解できない「経済通」がいても不思議ではないのかもしれません。日本企業を外資に売り渡すことが真の狙いであったとしたら、それはそれで納得できますが。

なお、アベノミクス前後の2012年12月と2013年12月を比べると、為替レートは対ドルで25%減価していますが、平均株価は1.7倍に上昇しているので、ドル換算平均株価は1.3倍になっています。

強い円 強い経済

強い円 強い経済

 

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