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ドローン革命と「第四惑星の悪夢」

先進国を立ち枯れさせる「若者が成長できない症候群」】では、急激なグローバル化が先進国の労働者(特に若者)に与えた負の影響について指摘しましたが、それに加えて、コンピュータと情報技術が多くの分野で人間を代替(駆逐)しつつある、という指摘も注目を集めています。

機械との競争

機械との競争

進歩が加速すると大勢の人々の賃金や雇用が脅かされるとは、たしかに逆説的に見えるかもしれない。だが、現に起きているのはこれである。以下で見ていくように、従来人間にしかできないと思われていた多くのことをコンピュータがこなせるようになっている。…デジタル技術の進歩は経済全体のパイを大きくするだろう。…だが一部の人々、いや大勢の人々はそのパイにありつくことはできず、困窮することになる。

リカードは、始めは技術の進歩が国民全員を潤すと考えてたのだが、そのモデルは「テクノロジー失業」の可能性を示していた。均衡賃金が、労働者にとってある時点で最低生存条件を下回ってしまうのである。合理的な人間であれば、そのような低い賃金での就労は受け入れられない。したがって労働者は失業し、機械が代わりにやるようになる。

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このトレンドが続けば、「機械で儲ける1%」と「機械に貧困化される99%」の対立が避けられないように思えます。"1%"にとっては、怒れる"99%"が脅威になるわけですが、その心配も機械が解決してくれる時代がすぐそこに来ているようです。

Just imagine Tom Perkins with an army of cheap autonomous drones. Or  Greg Gopman. We’re all worried about the day that the 1% no longer need the 99%–but what’s really scary is when they don’t fear the 99% either.

西洋では、特殊技能が不要の銃の発明が、騎士(貴族)に対する歩兵(大衆)の相対的地位上昇をもたらしました。筆者のノア・スミスによると、銃が人間を平等にしたということです。しかし、ドローン(無人機)などのロボット兵器の急速な進歩が「銃の時代」を終わらせるとすれば、それは同時に「貴族が大衆を武力で支配する時代」への回帰の可能性を意味します。警備員には反逆の恐れがありますが、ロボットにはその心配もありません。

What liberated us? It might have been the printing press, or capitalism, or the sailing ship. But it might have been the gun. And if it was the gun that liberated us, then we should be very worried. Because when the Age of the Gun ends, the age of freedom and dignity and equality that much of humanity now enjoys may turn out to have been a bizarre, temporary aberration.

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」では、人間がロボットに支配される第四惑星*1が描かれましたが、地球でも、"1%"の"Robot Lords"がドローンを飛ばして"99%"を支配する時代が幕を開けつつあるのでしょうか。


Prototype Quadrotor with Machine Gun! - YouTube

The Second Machine Age: Work, Progress, and Prosperity in a Time of Brilliant Technologies

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*1:「人間は物覚えが悪くていかん」と言いながら、人間の秘書を使っていたのが謎でした。