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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

物価と賃金・人件費の動向の確認

アベノミクス

4月1日には消費税率が引き上げられ、4月4日には量的・質的金融緩和から1年が経過しました。そこで、2月までの物価と賃金の動向をグラフで確認してみます(12か月移動平均値を用います)。

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1997年4月の消費税率引き上げ(3%→5%)では、物価上昇に賃金が追い付かず、現在に至る実質賃金低下トレンドへの転換点となりました。

今回は、昨年春から既に物価が約1%上昇しているところに、約3%の消費税による上昇が上乗せされるため、実質賃金は低下する公算が大きそうです。逆方向への「ひと押し」です。

所得上昇なきインフレ率の上昇は、改革の成功の要素とは到底言えないでしょう。

デフレスパイラルから脱却し好循環を生み出すためには賃金の上昇が必要なのです。

人件費も抑制が続いているため、昨年春からの約4%の物価上昇は、家計にとっては大きな痛手となりそうです。

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脇田成は、「せっかく這い上がっても、ずり落ちてしまう」日本経済を「洗面器のカニ」にたとえていますが、逆方向への「ひと押し」で、またもや洗面器の底にずり落ちてしまうことが懸念されます。

賃上げはなぜ必要か: 日本経済の誤謬 (筑摩選書)

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