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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

少子化社会対策白書と「新しい社会のためのシステム」

少子化・ジェンダー

内閣府が平成26年版少子化社会対策白書を公表しました。

白書は仕事と育児の両立に向けた環境整備の必要性を指摘している。

内閣府が実施した意識調査では、若い世代で未婚・晩婚化が進んでいる理由について、20~30代男性の回答は「経済的余裕のなさ」が最も多かった。しかし、同年代の女性では「独身の自由さを失いたくない」がトップ、「仕事や学業に打ち込みたい」が続き、男女の意識の違いが示された。

以前のマスコミ報道は「仕事と育児の両立に向けた環境整備」を求めるものが大半でしたが、徐々に問題の本質である「男女の意識の違い」への言及が増えています。

内閣府の平成25年度「家族と地域における子育てに関する意識調査」における「若い世代で未婚・晩婚が増えている理由」に対する未婚者の回答の上位は以下の通りです(複数回答)。

男(n=126)

  • 54.8%:経済的に余裕がないから
  • 43.7%:独身の自由さや気楽さを失いたくないから
  • 39.7%:結婚の必要性を感じてないから
  • 35.7%:異性と知り合う(出会う)機会がないから
  • 25.4%:趣味や娯楽を楽しみたいから
  • 22.2%:希望の条件を満たす相手にめぐり会わないから
  • 20.6%:異性とうまくつき合えないから

女(n=103)

  • 57.3%:独身の自由さや気楽さを失いたくないから
  • 38.8%:希望の条件を満たす相手にめぐり会わないから
  • 36.9%:経済的に余裕がないから
  • 36.9%:結婚の必要性を感じてないから
  • 36.9%:異性と知り合う(出会う)機会がないから
  • 36.9%:仕事(または学業)に打ち込みたいから
  • 31.1%:趣味や娯楽を楽しみたいから

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出生率低下の主因が晩婚化・非婚化であることは、下のグラフからも見て取れます。

f:id:prof_nemuro:20140617163028g:plain

晩婚化・非婚化は女の「経済的余裕のなさ」ではなく、「経済力の向上」によって引き起こされていることは、過去記事で説明しています。(結婚以外の選択肢の増加、結婚相手候補の男の減少)

上のアンケート結果はそれと整合的です。下の引用記事において、ぐっどうぃる博士も同様の指摘をしています。(強調は引用者)

白河: これは私がずっと聞きたかったことなんですが、男性は自分より年収が高い女性と恋愛ができるのか、恋ができるのか・・・。

女性は、日本だとどうしても経済力が一番にきちゃうんですけど、年収でもなんでも自分よりちょっと勝っている人と結婚したいという上方婚志向が抜けなくて、すごく年収が高い女の人でも、自分よりもっと優れた能力のある人と結婚したいと思っているんですね。逆に、男の人って見えやすいものが好きじゃないですか。その辺はどうなのかと思いまして・・・。

博士: 結論から言いますと、男性は自分より年収が高い女性と恋愛も結婚もできますし、女性も、自分より年収の低い男性と恋愛も結婚もできます。

ただ、基本的には、女性は自分より劣った男を好きにはなれません

この少子化の構図からは、若い女の経済状況の改善は、むしろ少子化を促進してしまう可能性が導かれます。また、女の「結婚しない自由」も否定されるべきものではないでしょう。

博士: 逆に言うと、「結婚しなくてもいい」っていう選択肢が女性を1つ幸せにしていますよね。だって、結婚しなくて済むんだから。

白河: う~ん。それはそうだと思います。いままでダメンズとかDV男とかにあてがわれていた分はすごく助かっている。

結婚難とか、結婚できないっていう側面にばかりに目がいっちゃってますが、実は95%も結婚していたら誰かがダメな男に我慢して辛い思いをしていたわけでしょう。もうそんな我慢はしなくていい。

とすると、

  • 夫婦に二人以上産むインセンティブを与える
  • 男の「教育」~特に「異性とうまくつき合えないから」と回答した層(「無敵の人」予備軍)を対象

がとりあえずの対策ということになります。

博士: 僕は男性を"いい男"にする教育があればいいと思うんです。

<略>女性たちがいい男と思っている男というのは、格差社会の頂点にいる、他の男たちには到底辿り着けないような選び抜かれた男ではないってことなんです。

そうではなくて、いくつかのテクニックや考え方を身につけさえすれば、誰でもなれるってことなんですよ。誰かが、いい男になるためのテクニックを教えてあげれば、いい男は比較的簡単に増える。

よかれと思った「男女雇用機会均等」という部分的変更が、システム全体を持続不能へと導いてしまったわけです*1出生率を回復させる「新しい社会のためのシステム」を作ることが、日本の最優先課題になるでしょう。

 

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*1:まよいキョンシー」で八九寺真宵を交通事故死から救ったら、11年後に世界が滅んでしまったようなものです。