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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

マネーストックの伸びは第二の矢の成果

先週に公表されていたマネーストック統計で気になる点です。

M3平残の対前年同月伸び率は、野田前総理大臣が衆議院を解散した2012年11月の1.9%を底にして上昇し、2013年11月には3.5%と14年ぶりの水準に達しました。日本銀行の「次元の違う金融緩和(量的・質的金融緩和)」の成果と見る人が多いようです。 

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しかし、マネタリーサーベイの信用面の対応を見ると、伸びを支えているのは政府向け信用で、その他への波及は依然として見られません。

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マネーストックの伸び率上昇は、アベノミクスの第一の矢(大胆な金融政策)というより、第二の矢(機動的な財政政策)の成果ということになりますが、今年に入ってから失速気味です。

民需に点火するまで、財政による押し上げが持続できるかが注目されます。

 

おまけ

日銀が国債を吸い上げていることがよく分かります。

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「失われた20年」における家計金融資産の増加は国債発行によるものです。

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国債発行とマネーの関係については【麻生大臣の(4年前の)国債解説】を参照。