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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

円安ウォン高と日韓の貿易動向

ウォン高で韓国経済が崩壊寸前であるかのような記事をよく見かけるようになりました。

対円では2008年以来となる1円=10ウォン割れ、対ドルでも1ドル=1000ウォンに迫っています。

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もっとも、経済危機に陥るほどのウォン高と言うのは言い過ぎと考えられます。

現在の為替水準は、2008年のリーマンショック後のウォン安修正にとどまっており、2005~07年のウォン高水準には及びません。輸出と貿易黒字も増加基調にあります。

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輸出入ともに数量指数が増加基調にあることも、韓国経済が(現時点では)危機的状況にはないことを示しています。

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ウォン高でも輸出数量を増やす韓国と、円安でも輸出数量が増えない日本を比べると、むしろ韓国が健全に見えてきます。リーマンショック後の落ち込みの小ささや、速やかにショック前のピークを更新したことも日本とは対照的です。

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経常収支が赤字に転落した日本とは対照的に、韓国は対GDP比6%の黒字です。これがウォン高のファンダメンタル要因と考えられます。

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Schadenfreudeに浸るよりも、日本経済(特に輸出セクター)の心配をしたほうがよさそうです。

 

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