Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

「高学歴女性という資源」の活用法

昨日の記事↓の補足です。


「日本の高学歴女性、3割就労せず」を読み解く - Think outside the box

昨日の報道を見て、「日本は遅れた男尊女卑社会」「高学歴の女の就労が増えれば、日本社会はもっと活気づく」と考えた人が多いかもしれませんが、その人たちが見落としているのは、高学歴女の3割もの働き口が存在しているのか、ということです。

おそらく、能力に見合う仕事≒民間企業の文系ホワイトカラー職種と想定されているのでしょうが、それらは企業の“リストラ”対象になっています。労働供給が自動的に労働需要を生み出すはずがないので、多人数を労働市場に参入させれば、賃金下落and/or失職者の発生が避けられません(それが財界の狙いかもしれませんが)。

「夫が働き、妻は専業主婦」の高学歴夫婦では、夫が減収になっても、妻が働き始めるので世帯収入は維持できますが(あるいは増加)、共働き夫婦や独身者は、賃金下落の直撃を受けます。未婚の男の経済力低下は非婚化・少子化に直結します。

ミクロの「正義」が、マクロでは格差拡大・負け組増加を引き起こす危険性が高いということです(地獄への道は善意で舗装されている)。

とはいえ、日本経済を維持するためには、彼女たちに働いてもらう必要があることも確かです。上記のような混乱を避けるためには、男と競合しない職種の雇用を増やすことが有効です。そのヒントは北欧にあります。

北欧の「男女の働き方」の虚と実 - Think outside the box


フィンランド人のワーク・ライフ・バランスが良好な理由 - Think outside the box

北欧では女の多くが、保育・教育や医療・介護・福祉の職に就いています。子育て支援と高齢者対策は日本の最優先事項なので、北欧に倣って不稼働労働力をこの分野に投入することは極めて合理的です(幼児教育には質の高い労働力が必要です)。

もっとも、そのためには多額の財政支出が必要になります。それが選択肢から外されている限り、日本の衰退は続くでしょう。