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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

青色LED・慰安婦問題・情報戦

トピック「ノーベル賞」について

ノーベル物理学賞を受賞した中村修二USCB教授といえば、日亜化学工業との裁判で有名ですが、ある程度事情に通じた人と、事情を知らない一般大衆とでは、未だに認識が正反対に分かれているのではないでしょうか。

「中村 vs 日亜化学」を「傑出した個人 vs 出る杭を打つ日本の組織」と捉え、親中村・反日亜化学になった一般大衆は多いと思われます。*1

事情はそのような単純なものではないにもかかわらず、多くの一般大衆が親中村になったのは、中村と日亜化学の発信力の差にあると考えられます。

中村が多くの本を書いて自分の特許を自慢し、日亜化学を攻撃し始めた頃から、特許裁判に到るまで、口数が多く、自己顕示欲や自己宣伝の並はずれて強い中村と対照的に日亜化学側は全くといってよい程中村の言動に反論してこなかった。

だから、企業での研究開発の何たるかを知らない一般人―裁判官も―は、中村のいっている事を本当の事と誤解してしまう。

「小川社長には『黙っていても真実はいずれ明らかになる』との強い信念があり、雑音にいちいち反論していては中村と同じ穴の貉になってしまうとの認識があった。

この構図は、いわゆる慰安婦問題と同じです。「嘘も百回言えば本当になる」と、官民挙げて大声で世界中に発信する韓国に対し、日本政府は「事を荒立てない大人の対応」に終始してきました。その結果は、「慰安婦の何たるかを知らない一般人―外国人も―は、韓国のいっている事を本当の事と誤解してしまう」です。残念ながら、この世の中は「黙っていても真実はいずれ明らかになる」ものではありません。だから、真実を「作る」広告代理店が暗躍しているのです。

日亜化学も、地裁での「200億円判決」後は反攻に転じ、高裁では8億4391万円での和解にまで巻き返しましたが、世間に流布した「優秀な人材を国外流出させた企業」の負のイメージは根強く残っています。


中村裁判 - Tech-On!

そこでやっと悟ったのです。黙っていては本当のことは世間には伝わらないということに。

だから,中村氏が何を言おうが,相手にせずにものづくりに力を入れる方を当社は選んできました。その結果,世間からは「日亜はなんてひどい会社なんだ」などと思われてしまいました。このままではこれまで青色LED白色LEDの開発に尽力してきた当社の多くの技術者や研究者たちが,あまりにもかわいそうです。
いったん,イメージが付くとそれをぬぐい去るのは大変かもしれません。でも,これからは世間に対して説明し,理解してもらえるように発言していくつもりです。

慰安婦問題も、韓国の主張が出鱈目であることは海外の専門家には理解させることが可能かもしれませんが、一般大衆に染みついた「女性の人権を侵害した日本」のイメージを拭い去ることは困難を極めるでしょう。

情報戦における初期対応の誤りは高くつくことが、日亜化学と日本政府の失敗の教訓と言えそうです。

 

参考記事


中村裁判 - Tech-On!  


【ノーベル物理学賞】「多くの社員と企業努力で実現」特許めぐり、中村さんと争った日亜化学工業 - 産経WEST

 

おまけ


【ノーベル物理学賞】赤崎氏が江崎玲於奈氏と対談…「社会に与えたインパクト大きい」日本人特有の忍耐強さなど語り合う (2/2ページ) - 産経WEST

江崎 私たちはアメリカにいましたが、良い結晶を作るのは中国系の人たちが多かった。オリエンタルペイシェンス(東洋的な忍耐)が必要ということなんでしょうかね。

赤崎 確かにそうですね。忍耐は大事です。忍耐というのは東洋的なものでしょうか。

江崎 そういう意味では、全部がそうではありませんけれど、西洋人に比べると日本人のほうが忍耐があるのではないでしょうかね。

赤崎 なるほど、やっぱり。

これは人種差別発言と糾弾されないのでしょうか。

*1:もちろん、「どちらでもない」がより多いでしょうが。