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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

某国経済の診断

某国の過去の経済について見てみます。

下のグラフから、1963~67年の景気について判断してください。

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  • 失業率:着実に低下
  • 労働参加率:1963~64年はフラット、65~67年は急上昇
  • インフレ率:トレンド的に上昇
  • 実質成長率:平均3.8%成長

「潜在成長率(3%程度?)を上回る順調な成長が続いた好景気」と判断する人が多いでしょう。

次に、日本経済の診断です。2002年1月~2008年2月の史上最長の景気拡大前後の経済指標のグラフを下に示します。

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見てお分かりの通り、「某国の経済」とは、実は日本経済を40年ずらした架空のものです。

実質成長率とインフレ率は、「某国」から2%ポイント差し引いたものが現実の値です。

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この時期は、実質値がバブル期を上回った設備投資ブームでもありました。

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某国を「潜在成長率3%のところを3.8%成長した順調な景気拡大期」と診断するのであれば、日本も「潜在成長率1%のところを1.8%成長した順調な景気拡大期」と診断することになるはずです。某国に「何らかの成長阻害要因」が存在しなかったのであれば、日本にも存在しなかったはずです。

ところが日本については「デフレで成長率が引き下げられていた」という主張する人がいます。

そのような人たちは、きっとリテラシーが高い「頭のいい」人なのでしょう。


頭のいい人ほど厄介な理由 - Think outside the box

 

[付録]

『21世紀の資本』の著者Pikettyは、金融政策万能論者に苦言を呈しています*1。異議がある(Pikettyは頭が悪いと思う)人には、論争に参加することをお勧めします。


Piketty on Fed policy and wealth inequality 

We cannot solve every problem with the central bank.

…we are asking too much to central banks and monetary policy.  

The  problen is that sometimes you don't know what you do with the money.

21世紀の資本

21世紀の資本

*1:トルシエを思わせる「限りなくフランス語に近い英語」で喋っています。

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