読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

トヨタの決算と日本経済の現状

トヨタ自動車の4-9月期決算に、日本経済の現状が表れています。


UPDATE 3-トヨタ、今期純利益予想は初の2兆円 円安で売上高も過去最高に | マネーニュース | 産業・企業 | Reuters

為替レートの変動によって「生産体制を見直すことはない」とし、販売が増える地域で生産するのが基本との考えを示した。 

小平副社長は、工場の新設凍結は16年3月までとなっており、「既存設備の最大活用と徹底的な投資効率の改善に取り組んでいる」と語り、「中長期的な持続的成長の実現を図る」と述べた。

新規工場建設の凍結期間に関しては16年3月までとし、それ以降については今後どうするか検討するとした。現在は既存設備の稼働率を上げ、9割程度になっているという。

トヨタの国内生産台数は、2003~08年の円安・景気拡大期には100万台増加しましたが、アベノミクスではまったく増えていません。一方、海外生産は順調に増加しています。

f:id:prof_nemuro:20141105214557g:plain

円安が国内生産と国内投資を増加させるプラス効果よりも、輸入インフレ・コスト高のマイナス面が目に付くのが日本経済の現状と言えます。

f:id:prof_nemuro:20141105221732g:plain

あえて明るい材料を探すとすれば、貿易赤字の拡大が止まっていることです。電気機器の貿易黒字縮小が止まってきたことと、原油価格の下落が寄与しています。

輸出企業が国内生産・投資拡大に依然として消極的な一因は、円安のペースが速すぎたことにもあると考えられます。現在の為替水準が続くとの確信が定着すれば、国内シフトが進む可能性大です。

小平信因副社長は決算会見で、自動車は「足の長い産業」と指摘し、為替相場が「長期的に安定することがビジネス環境として良い」と述べた。

f:id:prof_nemuro:20141105223159g:plain

輸出企業が円安のプラス効果を国内に還元するのが先か、コスト高のマイナス効果が日本経済の腰を折るのが先か、さあどちらでしょうか。


第一の矢を無効化する第三の矢 - Think outside the box