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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

男女同等化と性の「絶食化」

話題になっている記事について考察してみます。


セックス離れ:若い男性、性の「絶食化」 3000人調査 - 毎日新聞 

なぜ若い男性の草食化が進んでいるのか。調査を分析した医師の北村邦夫・同協会理事長によると、異性との関わりを面倒と感じたり、結婚に利点がないと考えたりしている男性に、その傾向が強かったという。「相手との関係を築くには相応の時間とお金と労力がかかる。セックスに至るまでのコミュニケーションを難しいと感じる男性が増えているのではないか」。北村さんはこう話したうえで、「一般的に男性は相手より優位に立ちたいと考えがちだ。学歴や収入面で同年代の女性に負い目を感じれば、結果的に関わりを避けるのかもしれない」と分析している。 

例によって「男に問題あり」としていますが、16~19歳、20~24歳、25~29歳のどの年齢層でも「関心がない+嫌悪している」の割合は女>男です。男の絶食化は女の絶食化に対応(適応)した結果とするのが妥当です。「男に魅力を感じない女が増える→男の女へのアプローチの困難化→アプローチを棄権する男の増加」という流れです。

  • 女と親密な関係になりたい(本能的欲求)。
  • その成功の見込みはほとんどない。下手をするとセクハラ、ストーカー扱いされる危険性もある。

この矛盾を解消するために、酸っぱい葡萄の狐のように「セックスには価値が無い」という心理が惹起されているのではないかと考えられます。

手に入れたくてたまらないのに[…]努力しても手が届かない対象がある場合、その対象を「価値がない・低級で自分にふさわしくない」ものとみてあきらめ、心の平安を得る。

一方、女の絶食化ですが、女にとっての男の魅力の低下(魅力的な男の減少)が原因と考えられます。

性的魅力を別にすると、女が結婚相手に求めるものは経済力(カネ)*1なので、男の女に対する相対的経済力の低下は男の絶食化につながります。

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本当にごめんなさい! 自分より収入の低い男性との結婚、約7割の女性が「ナシ」と回答 | 「マイナビウーマン」

考えられる……28.0%

考えられない……72.0% 


自分より年収が低い男性との結婚は? 女性 |婚活アンケート結果| エキサイト恋愛結婚

かなり低くてもOK                      3.3%

将来、彼が上回れそうならOK  30%

考えられない                             61.3% 


高学歴の女性が抱える交際相手男性レベルにまつわるジレンマ│NEWSポストセブン

「女性には今の自分が最低ラインと考えて、男性に自分より上を求める『ステップアップ思考』があります。身長は自分より高くて学歴も年収も自分と同じかそれ以上を願う。


年収低い人と結婚するなら一生一人でいい? 年収への本音 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版 

40歳くらいの時に結婚相談所に入ったんです。当時の私の年収は1千万円くらい。それなのに、交際を申し込んでくる男性は年収250万円程度の介護士や派遣社員ばかりだったんです。憤りを通り越して悲しかったですね。即退会しました。

私自身はいま、1千万円には届きませんが、そんな年収の低い人と結婚するくらいなら一生一人でいいです。

1980年代半ばから、男の相対的経済力低下と非婚化が同時進行しています。 

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「一般的に男性は相手より優位に立ちたいと考えがちだ。学歴や収入面で同年代の女性に負い目を感じれば、結果的に関わりを避けるのかもしれない」のではなく、「金持ち女子は貧乏男子を相手にしない」から、男女とも絶食化が進むと考えたほうが辻褄が合います。


金持ち女子は貧乏男子と結婚してくれるか | 「男性不況」が日本を変える | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト 

豊かになった女性たちが低所得に悩む男性と結婚し、一家の大黒柱として男性を養ってくれるようになれば、たとえ「男性不況」が深刻化しても理論的には大きな問題にはならないのだ。

しかし、実際問題、女性に経済的な余裕ができたとしても、男性を養ってくれるようになったりするものだろうか?

今回、3人の女性たちの話を聞くかぎりにおいては、独身である今の自分が「やっていること」「できていること」を犠牲にしてまで、男性を養ってもいいという気配はみじんも感じられなかった。

いくら経済的に余裕がある女性が増えたとしても、男性を養うため何かを犠牲にする覚悟を女性が持ってくれないかぎり、高所得女性と低所得男性のカップルは増えることはないだろう。

そんな女性の意識改革が将来においても起きるのか、現状を鑑みると展望は極めて暗いと言わざるをえない。

女と男では相手に求めるものが違うにもかかわらず、「女と男に違いは無い」という空想的イデオロギーに基づいて同等化を推進した歪みが、絶食男女の増加や非婚化・少子化という形で噴出しているのでしょう。


【坂本フジヱ】「男と女が同じなら、そらセックスもせん」:日経ビジネスオンライン

男女雇用機会均等法ができて以降、家庭でも会社でも、女性と男性が同じような役割を果たすべきという考えが当たり前になりました。でも私はこれには断固反対です。男性と女性は本来、全く違うんです。同じようにしたら歪みが出てくるんは当たり前です。


白河桃子×ぐっどうぃる博士 ~少子化危機突破対談~ 【第2回】「正しい知識は、当事者に不安を生んで結婚に導きます」 | 白河桃子「『少子化時代の働き方』を考える」 | 現代ビジネス [講談社]

まず天才や秀才が新しいシステムを考案する*2 。でも、そのシステムには必ず思いもよらぬ欠陥、あるいは副作用がある。人間の考えるシステムとはその程度のものだということなんですね。で、犠牲者が現れることでシステムの欠陥や副作用が発覚する。

アベノミクスの「女性が輝く日本!」の帰結が想像できそうです。

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)

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男性不況――「男の職場崩壊」が日本を変える

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女のキャリアと理想の結婚相手はトレードオフ - Think outside the box


女の要求水準の下方硬直性と自発的独身 - Think outside the box

*1:Pew Research Centerの調査"Record Share of Americans Have Never Married"によると、アメリカの非婚者のうち、結婚相手に"steady job"を求める割合は、男46%・女78%と大差があります。他項目に比べて男女差が顕著であることから、女が男に比べて結婚相手に経済的安定を求めることが示されます。

*2:引用者注:非婚化・少子化を招いた社会システムを考案したのは、天才ではありませんが。