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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

教育のfeminizationがもたらす社会的危機

少子化・ジェンダー 政治・歴史・社会

欧米の男女平等イデオロギーが実質的には「女上げ・男下げ」であることを示す良記事です。

jbpress.ismedia.jp

元記事はこちら。

www.economist.com

ノルウェーでは、女が高等教育の約6割を占めることを、政府出版物で"wise women"と表現していますが、これが逆であれば「性差別」「女が抑圧されている」と糾弾されるでしょう。「男上位は女差別だが、女上位は無問題」というイデオロギーが欧米(特に北欧)を支配しています。*1

This is Norway 2014 - SSB 

Wise women

Since the mid-1980s, women have been in the majority among students, and today six out of ten students are women. The preponderance of women is particularly high at university colleges (65 per cent). Women now also make up the majority (61 per cent) of graduates at universities and university colleges. Women make up 57 per cent of students at Master degree level and 63 per cent at Bachelor degree level.

脱落する男子生徒が増えた原因ですが、Economistの記事にもあるように、教育現場が男子生徒にとって居心地が悪く(敵対的に)なってきたことが根底にあると考えられています。教育の"feminize"が男子生徒の成績を下げているのではないか、という指摘はかなり以前からありましたが、絶対正義の"feminization"に反する恐れがあるために、"elephant in the clasroom"の状況が続いてきました。*2

www.dailymail.co.uk

A generation of boys is leaving school unable to cope in the modern world because lessons have become "feminised", according to a renowned academic.

"We have let down boys over the years" he said.

"We have challenged the 1950s patriarchy of the past and rightly said this is not a man's world. But we have thrown the boy out with the bath water.

He added: "In the Seventies we changed the story for girls. Our attitude was the boys can get on with it.

"It's a question of balance and I believe it has gone too far the other way."

www.theglobeandmail.com

… while diligent efforts went into helping girls learn, boys were disregarded, left to find their own way in a feminized education system.

I’ve been accused of being a dinosaur and anti-feminist when I bring it up. But it’s the elephant in the room – the classroom,”

北欧でも、機械やシステム操作の職種は男が多く、対人サービスの職種は女が多くなっていますが、これは、男は数学、女は読解力に生まれつきの優位性があることの反映と考えられます。なので、男子教育に重点を置いて読解力の男女差を解消すると、数学の男優位が拡大します。逆に、女子教育に重点を置いて数学の男女差を解消すると、読解力の女優位が拡大します。教育の"feminization"が世界最先端の北欧で、「不自然なほど大きな読解力の男女差」が生じているのは、「女上げ・男下げ」が成功した何よりの証拠です。*3

奇妙なことに、読解力の差の小ささはほぼ決まって、男子が優位な数学での大きな開きを伴う。

その逆もまた真実だ。数学において女子のレベルを男子と同等に引き上げたアイスランドノルウェースウェーデンは、不自然なほど大きな読解力の男女差に苦しんでいる。

OECDが最後に大規模な研究を行った2003年以降、一部の国では男子が読解力において女子に追いつき、その他の国では、女子が数学での差を大きく狭めた。しかし、両方を成し遂げた国は1つもない。

www.asahi.com

このような「女上げ・男下げ」は、女に結婚相手として認められない男を大量に生み出すことになります*4。「多くの女性は下方婚に甘んじる」とは考えにくいので、非婚化と少子化が促進されてしまいます。「女上げ・男下げ」は、社会的危機・亡国につながる危険性大ということです。

多くの国の政策立案者は、教育水準が低い男性の底辺層が拡大することを懸念している。女性もこれについて心配すべきだ。これまで、女性は一般的に自分が属する社会集団と同じかそれより上の集団の男性と結婚したが、そうした男性の数があまりに少ないと、多くの女性は下方婚に甘んじるか、未婚を貫くしかなくなるからだ。 

totb.hatenablog.com

下の記事にあるように、北欧諸国も経済格差が拡大するなど変質が目立っていますが、その「原動力」は、「人間には生まれつきの差はない」というリベラル、左翼的なイデオロギーです。

www.socialeurope.eu

…, a key pillar of the Nordic model is showing symptoms of collapse – and, with rising inequality, its philosophical fundaments are undermined.

自称ダーウィン的左翼のピーター・シンガーは、その危険性に警鐘を鳴らしていました。

現実的な左翼に進化する 進化論の現在 (シリーズ「進化論の現在」)

現実的な左翼に進化する 進化論の現在 (シリーズ「進化論の現在」)

ダーウィン的な考え方からすれば、我々は人間と人間以外の動物とは本来基本的に違っているのだと無造作に仮定しすぎていたことがわかる。とすれば、人間は皆、肝心な点においては同じだという仮定も無造作になされすぎていた、ということもわかるだろう。  

ダーウィニアン・レフトは以下のことをすべからず。

[…]

  • すべての不平等が、差別や偏見、抑圧や社会条件に原因があると決めてかかること。これらが原因であることもあるだろうが、すべての場合そうだとすることはできない

男女の生物学的性差についても指摘していました。

女は、産むことができる子の数が限られているため、相手選びの際にはあれこれ選り好みをしがちである。ところが男はと言えば、子の数が限られるとしたら、それはセックスの相手の数が限られるという以外に理由はありえない。もし高い地位に就くことで女と接する機会が増えるとすれば、男は女よりも高い地位を求める気持ちが強いだろうと考えられる。ということは、ビジネスや政治の世界で高い地位に就くのが圧倒的に男だということをもって、女性差別がなされてきたと結論づけるわけにはいかないのである。たとえば、大企業の役員に女が少ないのは、男の方が私生活や他の興味は二の次で、何より仕事上の昇進を優先しがちだからであり、トップに登りつめるためには何事も犠牲にするという覚悟の違いは生物学的な性差に由来するのかもしれない。 

性による役割も文化によってほとんど変わることがない。子どもを育てるのに大きく関わるのは常にほとんど女であるし、集団の中にせよ集団どうしの争いにせよ、体を張った戦いに関わるのは女よりは男である。男はまた、その集団の政治的指導者の立場を占めるという点でも際立っている。どんな文化にも共通する人間の性質というものは存在するのである。

科学的思考をする"Darwinian"にとっては当たり前の主張ですが、Darwinian Leftの影響力はゼロに等しく、原著が出版された1999年よりも状況は悪化しています(クォータ等)*5イデオロギーが科学に勝利した社会の行く末を想像することは難くありません。

ヨーロッパが自滅するのは勝手ですが、その失敗を日本が後追いしそうであることが心配です。*6

www.economist.com

www.economist.com

www.theglobeandmail.com

男の相対的学力低下が見て見ぬ振りをされてきたことは、絶対正義の「多文化共生」「人種差別反対」に反する恐れがあるため、移民の犯罪が大目に見られていることと似ています。指摘するだけで"anti-feminist"≒"racist"として糾弾されかねません。

www.sankei.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

*1:「男が優勢→女が差別されている」「女が優勢→女は優秀(男は馬鹿)」という素晴らしい思考です。

*2:教育現場が"feminize"された一因は、女の労働市場進出です。女は教育職を好む傾向があるため、女の労働参加率が高まるほど、教師に占める女の割合も高まります。その結果、学校が男子生徒にとって敵対的空間になるというメカニズムです。

*3:「奇妙なことに」とありますが、先天的に数学は男優位、読解力は女優位だとすれば、何ら「奇妙」ではありません。「男女に先天的な違いは無い」という前提が「奇妙」なのです。

*4:このような男は「無敵の人」化する傾向が強いことにも注意。

*5:現実的に進化できないのが左翼です。

*6:かつて、キリスト教に「洗脳」された日本人が神社仏閣を破壊したように、現在でもリベラル派(新自由主義者を含む)は日本社会の破壊に熱心です。リベラルのイデオロギーは、キリスト教に代わる西洋人の「文化侵略」兵器と見做せます。