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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

製造業縮小のすゝめ

野口悠紀雄は長年「製造業縮小」を唱えています。

mainichi.jp

日本の製造業も縮小するか、あるいは変身を図るべきです。国外に行くのが正しい方向だ。

野口から見れば不十分なのでしょうが、日本の製造業は過去20年間で大幅に縮小しています。給与所得者数は、クリントン大統領(当時)の円高誘導が始まった1993年のピークから30%も減少しています。

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雇用の「製造業→非製造業シフト」が生じているわけですが、非製造業の平均給与は製造業より25%も低水準です(2013年)。野口の「製造業縮小のすゝめ」は「給与水準低下のすゝめ」を意味します。

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製造業は、雇用を減らしつつ給与水準を維持しています。

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一方、非製造業は、雇用を増やしながらも平均給与は金融システム危機がピークに達した1998年から16%も減少しています(2013年)。雇用増の中心が低賃金サービス職だったことの反映です。

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「給与水準の高い製造業雇用の減少→低賃金で雇える労働力の増加→低賃金サービス職での雇用増」が「失われた20年」の大きな流れということになります。

장하준は「製造業縮小のすゝめ」を「根拠のない信念」と断じていますが、チャンと野口のどちらを信じるべきでしょうか。

世界経済を破綻させる23の嘘

世界経済を破綻させる23の嘘

製造業部門が国際水準から見て活力があろうとなかろうと、その部門が相対的に縮小してしまえば、経済全体の生産性向上にマイナスの影響をおよぼす。なぜなら、生産性向上のスピードが遅いサービス部門のほうが優勢になった経済では、全体の生産性向上のスピードも落ちてしまうからだ。

これまでにサービスに依存して高レベルの生活水準を達成した国はもちろん、そこそこの生活水準を実現した国さえひとつもないし、これからもないだろう。

わたしたちはいま脱工業化時代に生きているのだという神話(根拠のない信念)のせいで、非工業化のマイナス面を無視するようになった政府がたくさんある。

totb.hatenablog.com

jp.reuters.com

「日本は今後米国並みのサービス主導経済になる」との見通しを示した。

diamond.jp

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