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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

男の「家庭進出」と#LeanInTogether

少子化・ジェンダー 政治・歴史・社会

朝日新聞に続き、日本経済新聞も男女同等化を熱心に推進するようになっています。*1

dual.nikkei.co.jp

仕事にもまして、家事・育児の分担の偏りは顕著です。わが国の人口の再生産が、女性の(無償の)見えざる「シャドウ・ワーク」にいかに依存しているかが分かるというものでしょう。

舞田と同様の主張に無理があることは過去記事で説明済みです。

totb.hatenablog.com 

totb.hatenablog.com

家事・育児の分担が女に偏っているのも、外で稼ぐ仕事(≒食料採取)が男に偏っているのも進化の産物です。むしろ、これを等しくすることが自然に反します。

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

このころ*2の人類の暮らしは、男性たちが食料採取に出かけ、女性は安全な場所で待ちながら子どもたちを育てる、という形式だったと考えられます。男性を保護者とし、特定の女性とその子どもたちが連合して家族を作りました。

 「進んでいる国」とされるフランスでも、男女の時間配分には明確な違いがあります(北欧も同様)。日本のリベラル論者には、フランス社会も厳しく批判してもらいたいものです。

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放送大学の取材で、若い女性に「仕事ができて家事ができない男性と、家事ができて仕事ができない男性とどっちがよいか」 という質問をしたところ、九割以上の女性は、仕事の方と答えた。

結婚相談所の坂本洋子氏によると、なかなか結婚できない男性ほど、「結婚すれば家事もやります」とアピールする割合が多いそうである。そして、家事をやる男性だからといって、結婚しようとする女性もまずいないそうである。 

女の要望に応じて仕事に特化したら「家庭進出していない」と非難されるわけですが、男の体は二つもありません。

ところで、朝日新聞日経新聞が推進する「男の家庭進出」は、アメリカの"Lean In"運動の新キャンペーン#LeanInTogetherの影響を受けているように思われます。#LeanInTogetherの特徴は、反体制色の濃い左派/フェミニストではなく、女と男のパワーエリートが推進していることです。

www.bloomberg.com

The campaign, its promotional literature states, “will emphasize how men benefit from supporting women at home and at work—happier marriages, more successful children, and better team outcomes—and provide practical information on how men can do their part.” It furnishes a lifestyle magazine’s worth of practical, downloadable tips for “Men at Work, Men at Home, and Managers,” as well as videos on “Getting to 50/50,” developed in conjunction with Stanford’s Institute for Gender Studies. 

But feminism is a brand product, now, maybe a growth business. The tech world knows how to create products that people will use. Can it hurt to try these tools on feminism?

アメリカのパワーエリート(特にビジネス界の)が教宣するからには、何らかの利益誘導が目的と疑わなければならないでしょう。"1% vs 99%"よりも#LeanInTogetherを重要マターとして位置付けようとしているようにも思えます。

www.theguardian.com

Neoliberalism turns a sow's ear into a silk purse by elaborating a narrative of female empowerment.

Worse still, the feminist turn to identity politics dovetailed all too neatly with a rising neoliberalism that wanted nothing more than to repress all memory of social equality.

共産党エリートが「人民のため」を建前に、人民から収奪していた構図が想起されます。

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

「お手本の国」のウソ (新潮新書)

「お手本の国」のウソ (新潮新書)

*1:フェミニズムネオリベラリズムが通底することの表れでしょうか。

*2:[引用者注]アフリカで音声コミュニケーションを始めた頃。