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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

「より平等な新しい男女関係」の幻想

少子化・ジェンダー 政治・歴史・社会

フェミニズムと同様、マスキュリズムも奇妙な主張に行きつく傾向にあります。

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恋愛において、おそらく誰もが多かれ少なかれ、社会的・慣習的な性役割の存在を感じているだろう。より積極的にデートに誘うのは男性側であり、男性の提案を受けてイエス・ノーを言うのは女性側である、といったように。この、社会的に強いられた性役割が往々にして、非対称なリスクと弱者性をもたらす。*1

大事なのは、性役割を再社会化し、男女共に「受け身」でいることも「イニシアチブ」をとることも同等に期待されるようになれば、男性側が一方的にデートレイプで訴えられるという事態もなくせるし、より平等な新しい男女関係を作れるだろう。

男女の性役割(戦略)の違いは「社会的に強いられた」ものであり、「教育」によって違いを消失させることが可能と主張していますが、それは非現実的でしょう。

シモーヌ・ドゥ・ボーヴォワールは『第二の性』というベストセラーで「女は作られる」というキャッチフレーズを掲げ、社会の慣習、男や権力の押しつけによって女らしさが人為的に形作られると主張した。そういった面があることは否定できないが、それが女らしさを作る一番重要な要因とはとうてい考えることはできない。

人間は社会をどのようにも変えられるという考えがあるが、これは知られている限りでは長期的に成功した試しがない

「より積極的にデートに誘うのは男性側であり、男性の提案を受けてイエス・ノーを言うのは女性側」であるのは、社会的に強いられたものではなく、進化の産物です。

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

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進化にまつわるあらゆることは、生殖がうまくいくかどうかに集約される。だからオスとメスの方向性がまるで反対なのも、理にかなっている。すなわちオスは、ライバルを遠ざけ、なるべくたくさんのメスと交わって自分の子孫を残す。だがメスには、そんな戦略は何の意味もない。複数のオスと交尾したところで、良いことはひとつもない。

メスは量よりも質を追求する。

「頭のいい人」ほど、「人間の本性の存在を否定」した空理空論を唱える傾向があるようです。人間の本性の存在を否定した政策が、「長期的に成功した試しがない」どころか、多くの人に「悪夢」をもたらすことは歴史が証明しているのですが。

現実的な左翼に進化する 進化論の現在 (シリーズ「進化論の現在」)

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ダーウィニアン・レフトは以下のことをすべからず。

  • 人間の本性の存在を否定すること、ならびに人間の本性は元々よいものである、あるいは限りなく変えられると主張すること

二〇世紀に入り、人間は完全であるという夢は、スターリンソ連文化大革命下の中国、ポル・ポト政権下のカンボジアで大変な悪夢と化した。そしてこの悪夢から目覚めた左派は大混乱に陥ったのである。

totb.hatenablog.com

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*1:下線は引用者、以下同。