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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

付利を下げれば超過準備が貸出に回る

日本銀行政策委員会審議委員の原田泰は、銀行は中央銀行が供給する準備預金を貸し出しに回していると考えているようです。*1

www.sankei.com

付利は金融機関が日銀に預ける当座預金のうち、払い戻しに備える最低金額を上回る分(超過準備)に0・1%の利息をつける仕組み。付利がつかなければ、銀行が超過準備を市中への貸し出しや投資に回すとみて、原田氏は「付利の引き下げは景気を刺激する」と語った。

この認識は、クルーグマンと同じです。 

The Fed can stuff the banks full of reserves, but at zero rates those reserves have no incentive to go anywhere, and even if they do they can sit in safes and mattresses. 

But no — it’s a complete puzzle. Maybe it’s because those tricksy Fed officials started paying all of 25 basis points on reserves (Japan never paid such interest). 

「思い込み」がリフレ論の基底にあることがよく分かります。

雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)

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経済学者や政治哲学者の思想は、それらが正しい場合も誤っている場合も、通常考えられている以上に強力である。実際、世界を支配しているのはまずこれ以外のものではない。*2

ちなみに、現在の黒田総裁は付利引き下げに否定的です。

www.bloomberg.co.jp

黒田氏は金融機関が日銀に保有している当座預金の超過準備に付けている0.1%の金利について、「マネタリーベースの増加に効果があり、引き下げは検討していない」と述べた。

黒田vs原田の論戦が期待されます。在野のリフレ派はどちらに味方するでしょうか。

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

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www.sankei.com

*1:超過準備の付利を廃止する→銀行の超過準備からの金利収入がなくなる→巨額の不稼働資産(4月時点で約180兆円)を抱えることになった銀行がやぶれかぶれで高リスク貸出に踏み切る→市中の金回りが改善する→景気拡大、というロジックのようです。

*2:強調は引用者。