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スウェーデン社会の建前と本音

エマニュエル・トッドが「完璧な秩序が支配する国」と評した男女平等・多文化共生先進国のスウェーデンを理想の社会とする見方が根強くあります。

gendai.ismedia.jp

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しかし、そのリベラルなイメージは「蜃気楼」だとする記事が掲載されています。

qz.com

最近の国連人権高等弁務官事務所の報告書で、リベラルの建前とは裏腹に、構造的な黒人差別が存在すると指摘されています。

下の記事では、4年前にはスウェーデン評価するコラムを書いていたクルーグマンも、現在では恐らく同じことは書かないだろうとしています。

www.thelocal.se 

The New York Times columnist Paul Krugman once said that every time he hears an American denouncing Europe’s welfare, he has an ‘urge to take that person on a forced walking tour of Stockholm’. He wrote that four years ago; he probably wouldn’t write it now.

Socialist Hellhole Blogging

異民族をスウェーデン社会に統合するには時間を要するにもかかわらず、「人間皆同じ」という(荒唐無稽な)イデオロギーに従って大量の異民族を受け入れたため、統合されずに残った移民(とその子孫)も大量に出現してしまったわけです。

…, if a country accepts immigrants faster than it can integrate them then it creates problems. Sweden is better than almost anyone at welcoming immigrants, but worse than almost anyone at integrating them in the workplace. This is the recipe for a political disaster.

結局のところ、北欧社会が「人間皆同じ」というリベラルな一見理想的な社会を(一時的にでも)築けたのは、均質な民族構成の国民国家だったためです。その条件を認識せず、理想を見た目も文化も全く異なる異人種・異民族にまで適用してしまったために、元々の理想社会までが崩れかかっているわけです。*1

このような普通の人には当たり前のことが、「超合理的」で"politically correct"なスウェーデン人には理解できなかったというのは面白いことです。

「お手本の国」のウソ (新潮新書)

「お手本の国」のウソ (新潮新書)

日本人が他の国に対して抱くイメージと、その国の現実が一致しないことはよくある。日常レベルの話なら笑い話か薀蓄のたぐいで済むが、国全体に関わるような大きなテーマだったらどうだろうか。

十分な検証なしに温められてきたイメージのまま、日本が外国のやり方を真似したり導入したりしても、結局ためにはならない。

totb.hatenablog.com 

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*1:特殊例を一般化する誤り。