読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

男が自分より頭が良い女を好きにならない合理的理由

人口・少子化

「恋愛や結婚が難しい理由のひとつを浮かび上がらせ」た研究結果です。

www.huffingtonpost.jp

いくら男性が、頭の良い女性が好きだといい張っても、実際には、自分の知性を脅かすほど頭の良い女性が好きなわけではない。研究グループが指摘するのは、今回の研究からわかることは、不安から自分を守ろうとするとき、恋人候補に求めるタイプの優先順位がひっくり返ることがあるということだ。 

頭の良い女性は嫌だと言う男性は、自分の男らしさという、もろいエゴを守ろうとしているだけなのかもしれない。

頭の良い女性が怖いと思う男性は、なぜ自分がそう感じるのか、考えてみてもいいのではないだろうか。

例によって男に自己批判を求めていますが、逆に「女は頭の悪い男が好きか?」と問えば、男が「そう感じる」最大の理由が「自分より頭が良い女は自分のことを好きにならない」「自分を見下す」ことだと見当が付きます*1。そのような相手を好きになっても安定したカップルになることが期待薄なので、無駄を避けるために「好きにならない」ようになっているわけです。「一流企業はFランク大学生をほとんど採用しない→Fランク大学生は一流企業を志望しない」と同じ構図です。余裕がない(≒不安から自分を守ろうとする)時ほど、失敗確率を下げるために、このような心理がより強く働くと考えられます。*2

要するに、これは女の進化の産物である上方婚志向と表裏一体の関係です。

gendai.ismedia.jp

「彼女たちの特性は、男をバカにしがちなことです。そもそも、男を自分より劣っている存在とみなす。それが態度に出てしまい、結果、感じの悪い女になっている。男の学歴にこだわり、平気で出身大学名を聞く。それが格下と知った途端、相手にしなくなります」 

toyokeizai.net

エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。

――まさに、そうだと思います。女性は、尊敬できる男性じゃないと、なかなか、結婚する気になれません。

「男は尊敬できる相手でなくてはならない。」サルトルを選ぶ過程は、幻滅を味わわなくてもよい男に出会うことに費されました。自分より頭が良く、思想的に優れていることが必要だったのです。[…]ここには知識に対するコムプレックス、男は女より優秀であってほしいという願望があるのは明白です。 

美貌格差: 生まれつき不平等の経済学

美貌格差: 生まれつき不平等の経済学

容姿に対して男女で反応があまり違わない一方、教育水準の高い男性ほど女性に好まれるが、女性の教育水準に関してはそういう傾向はあまり強くないという結果が得られている。[…]女性たちは容姿よりもお金を稼ぐ能力を示す特徴のほうを重視するようである。

f:id:prof_nemuro:20160422122543g:plain

女の上方婚志向は、女が夫に「保護と世話」を期待することに起因すると考えられます*3。「自分より劣る男→頼れない男→対象外」ということです。*4

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

西欧の生物学者がとらえる核家族とは、オスがメスを世話し、その見返りに貞節を求めるシステムだ。…女性は男性をセックスで誘い、最大限の保護と世話を手に入れる。…典型的なのは「セックスさせて食べ物をもらう」 取りひきに子どもがくっついた関係だ。

女は頼れる男を求め、男は世話したくなる女を求めるのが人間の本性だとすれば、「男は度胸、女は愛嬌」はその本性を見事に捉えたことわざと言えるでしょう。*5

ところで、進化の過程で人間が獲得した形質と現代生活のミスマッチが健康問題を引き起こしていることはよく知られています。いわゆる現代病、生活習慣病です。

無数の文化的変化によって、私たちの持つ遺伝子と私たちをとりまく環境との相互作用が変えられた結果、さまざまな健康問題が生じるようになっている。それが「ミスマッチ病」で、定義するなら、旧石器時代以来の私たちの身体が現代の特定の行動や条件に十分に適応していないことから生じる病気、ということになる。

ミスマッチ病がいかに重要な意味を持つかは、いくら強調してもしすぎることはないと思う。みなさんが死ぬときは、十中八九ミスマッチ病で死ぬだろう。

これと同じことが社会全体にも生じています。進化の過程で形成された女の本性である上方婚志向と、現代社会に広まった「政治的正しさ*6」のミスマッチの結果、生じているのが非婚化・少子化です。社会全体で女と男の結果平等(教育水準や所得の面で)を推し進めるほど、女が男から「保護と世話」を必要としなくなるためです。

男女平等という「正義」が、その社会を死に導くという皮肉です。

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

反例として男女平等が進んだ北欧を挙げる人がいるかもしれませんが、スウェーデンノルウェーでは、

  • 男の約1/4は生涯無子(childless)⇒「無敵の人」予備軍?
  • 新生児の母親の約1/4は移民(←中年男が途上国の若い女と国際結婚)

となっています。一部のリベラル派を除けば、これを成功した理想社会とは見做せないでしょう。

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

霊長類学者の西田利貞

人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)

人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)

人間は社会をどのようにも変えられるという考えがあるが、これは知られている限りでは長期的に成功した試しがない。

と書いていましたが、北欧の後を追う日本は一体どうなってしまうのか。

totb.hatenablog.com

余談 

医療関係者の知人(男)から聞いた話です。

知人が女の医学生(東大理Ⅲを含む)と雑談していたところ、恋愛や結婚の話になったそうです。その先の展開は、

  • 知人:「君たちみたいに頭が良いと相手を見つけるのも大変でしょう」
  • 彼女たち:「私たちが結婚できなくなるってことですか」(抗議するような口調で)
  • 知人:「いや、君たちより『下の男』と結婚すればいいだけだよ。いくらでも相手はいるよ」
  • 彼女たち:(即座に)「嫌です」

f:id:prof_nemuro:20160112221703g:plain

f:id:prof_nemuro:20160422002155g:plain

女医の多くが男の医師と結婚しています。

dot.asahi.com

「出会いが限られていて、合コンに行くヒマもなくて。誰かいないか、友達に聞いてまわっています。もう、贅沢は言いません。同年代で同じくらい稼げる人がいい」

と言っても彼女の年収は1千万円超。同年代で1千万円以上を稼ぐ男性はそういない。

参考

男が女に夫として選ばれるためには「食べさせること≒稼ぐこと」が必要ですが、これは「稼げなくなる」ことが男にとって存在価値を失うに等しいことを意味します。2014年の自殺件数は男が女の2.0倍ですが、これを稼ぐことと関係する「経済・生活+勤務」とそれ以外に二分すると、前者は8.2倍、後者は1.5倍と大差が生じます。稼げないことが男にとって致命的であることがよく分かります。

f:id:prof_nemuro:20160420212839g:plain

多くの社会で、配偶者の選択の基準は男女で異なる。新夫に求められる資質は、「よき提供者」たることで、将来経済的・社会的に高いステータスにつくことが求められる。*7

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

(注)大幅に加筆修正しています。

*1:「バカ息子ほど可愛い」母親タイプの女は別ですが、そのようなタイプは少数派です。

*2:女がアヴァンチュールでは格下の男を相手にしても、結婚相手としては対象外にすることと同じ心理。

*3:人間の子育ては類人猿に比べて多くの時間とエネルギーを必要とするので、母親単独では困難です。そのため、女は子育て期間に自分と子供の「保護と世話」をしてくれる男と「契約」するようになったわけです。

*4:女にとっての結婚とは、保護者を父親から別の男に乗り換えることと言うことができます。結婚式とは父親から新郎への「引き渡し式」とも言えるわけです。

*5:「男は女を養うが、女は男(息子を除く)を養わない」非対称性は、「人間は猫を養うが、猫は人間を養わない」と似ています。人間にとって、猫は鼠を捕ってくれたり、精神的に癒してくれるなどのメリットを与えてくれるので、リソースを割いてでも「養う」意義がありますが、猫には自分のリソースを割いてまで人間に尽くすメリットはありません。人間から得られるものが無くなると去っていきます。

*6:ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)political correctness

*7:西田の前掲書より。