読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

ソロスチャートのスイス版

日本経済を苦しめた円高・デフレの原因は、日本銀行がマネタリーベースを出し惜しみしていたことにある、という主にリフレ派が唱える「理論」があります。それを裏付ける証拠の一つとされるのが、いわゆる「ソロスチャート」です。

www.zakzak.co.jp

為替の決定理論を整理しておこう。数年間のスパンで見れば、通貨供給量金利差を重視する「マネタリーアプローチ」の説明力が高い。これを実務の世界で応用しているのが、有名な投資家ジョージ・ソロス氏だ。「ソロスチャート」と呼ばれる各国のマネタリーベース(中央銀行が供給する資金)の比に大体為替は落ち着くというのは、マネタリーアプローチと本質的に同じだ。

そこで、日本と同様、スイスフラン高・デフレに見舞われているスイスについて見てみます。

リーマンショックが発生した2008年9月を基準にすると、マネタリーベースはユーロが約2倍、スイスが約10倍になっています。

f:id:prof_nemuro:20151106154826g:plain

ソロスチャートに従うと、スイスフランは対ユーロで大幅に減価するはずですが、現実にはその逆が生じています。

f:id:prof_nemuro:20151106154824g:plain

大幅なスイスフラン高を反映して、インフレ率も低下しています(デフレ)。

f:id:prof_nemuro:20151105185510g:plain

SNBは「利下げペースが遅い*1」「マネタリーベースを出し惜しみしている」と非難されるべきなのでしょうか。

現実が間違っているという可能性もありますが。

f:id:prof_nemuro:20151105001253g:plain

f:id:prof_nemuro:20151106205105g:plain

totb.hatenablog.com

f:id:prof_nemuro:20151106233005g:plain

デフレと超円高 (講談社現代新書)

デフレと超円高 (講談社現代新書)

*1:リーマンショック時には2.75%(2.25-3.25%)の政策金利を12月には0.5%(0.0-1.0%)にまで引き下げている。