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[グラフ]賃金・物価・就業者数(9月)

「毎月勤労統計調査」の9月分速報が公表されたので、グラフで確認します。

名目賃金(現金給与総額)、実質賃金ともに停滞が続いています。

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雇用拡大の中心のサービスセクターで賃金が伸び悩んでいることが響いています。

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名目賃金実質賃金が上がらないのはリフレ政策の想定通りです。

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雇用されている人々が、実質賃金の面では少しずつ我慢し、失業者を減らして、それが生産のパイを増やす。それが安定的な景気回復につながり、国民生活が全体的に豊かになるというのが、リフレ政策と言えます。

よく「名目賃金が上がらないとダメ」と言われますが、名目賃金はむしろ上がらないほうがいい名目賃金が上がると企業収益が増えず、雇用が増えなくなるからです。*1 

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企業収益は大幅に増えていますが、労働者は賃上げをいつまで我慢すればよいのでしょうか。

ところで、最初のグラフですが、

  • 賃金下落は物価下落(デフレ)に約1年半先行している
  • 賃金下落率は物価下落率よりも大きい(消費税率アップを考慮しても)

ことは、

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その時々の政権が96年以降に繰り出してきた日本経済の構造改革政策が、日本経済の秩序をいわば「賃金の上がらない」構造へ改革し、体質化させてすでに久しく、その構造と体質が今や骨肉化して、今日に及んでいる事実と現実こそが日本経済の長期低迷の主因である、と確信している。

の主張を裏付けているようにも見えます。

totb.hatenablog.com

*1:強調は引用者。