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「男前」な中学生とエマ・ワトソン

こんな記事があったので考察してみます。*1

news.livedoor.com

togetter.com

「困った女子中学生を男子中学生たちが助けた」ことが「男前」と肯定的に評価されているわけですが、これは「非常時には男には女を助ける(守る)ことが期待される」という人類に普遍的な価値観そのものです。程度は違うものの、本質的にはタイタニック沈没における"women and children first"と同じです。

totb.hatenablog.com

男子中学生がなぜそのような行動を取ったかですが、根本的には困った人(特に女)に対する共感が働いたためと考えられます。

ところで、男子中学生の「男らしく積極的」な行動は、エマ・ワトソン的には「ジェンダー固定観念に縛られ」た望ましくないものです。

www.huffingtonpost.jp

私たちは、男性がジェンダーの固定概念に縛られていることをふだん話題にはしません。しかし私にはそう見えます。そして、男性がそうした固定観念から自由になれば、女性の側にも自然に変化が訪れるはずです。

もし、男性が女性に認められるために男らしく積極的になる必要がなければ、女性も男性の言いなりにならなければとは感じないでしょう。 

ワトソンの希望通りに、男子中学生が男らしい行動を取らなくするためには、女子中学生に対する共感のスイッチをオフにすればよいわけです。

人の心は読めるか?

人の心は読めるか?

第二次大戦を闘った米軍兵士のなかで、至近距離の銃撃戦で敵に発砲できた人は、15~20%しかいなかったという。また、実際に発砲した兵士でも、生身の人間を撃つことに抵抗感があったという。

現代の軍隊は、敵への同情心を克服する必要があるとわかっているため、兵士が接近戦でもそうした同情心を麻痺させて任務を遂行できるように、苛酷な訓練を行っている。

ワトソンのようなフェミニストにとっては、女に対する共感・同情心・気遣いを麻痺させた男、具体例としては、ルミネのCMで女の部下に「顔疲れてんなぁ」「寝てそれ?」と言い放つ上司のような男が大多数を占める世の中こそ理想ということになります。

totb.hatenablog.com

さらに極端化すれば、老若男女を問わず異端・異教徒を皆殺しにした十字軍のような精神こそ望ましいということでしょう*2。人間は相手を「自分とは別集団」と思い込めば、共感のスイッチをオフにして対処できるようになります。

多くの女にとって、男子中学生の行動が「男前」と評価される世の中と、ワトソンの理想の世の中のどちらが住みやすいでしょうか。

*1:このケースが実話か否かは不明ですが、十分あり得る話なので、実話として考察します。

*2:ワムウよりもカーズ。