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「非正規・独身…孤立し困窮する女性たち」を生み出した思想

こちらの記事について簡単に考察します。

www.asahi.com

調査に協力した福岡女子大の野依智子教授(ジェンダー)は「『男性稼ぎ主』を前提とした賃金体系の中で、非正規の独身女性は『結婚すれば夫に養ってもらえる』として問題にされてこなかった」と話す。

「非正規・独身…孤立し困窮する女性たち」は記事になりますが、「非正規・独身…孤立し困窮する男性たち」はまず記事になりません。「困窮する女→救われるべき」「困窮する男→自分で何とかしろ」という非対称性の表れです。*1

totb.hatenablog.com

いい加減に直視すべきは、フェミニズムの理想、はっきり言うとボーヴォワールのような「エリート男しか愛せない/子供はいらない」エリート女の理想の方向に社会を変えた結果が、多くの「非正規・独身…孤立し困窮する女性たち」を生み出したということです。*2

http://www.kinjo-u.ac.jp/nakata/pdf/Beauvoir2.pdf 

男女平等の社会、つまり、男にも同じような機会を与えるかわりに、同じような仕事も課すような社会は、かえって女にとって苛酷な社会のように思われてなりません。与えられた能力を十分に発揮しあうことが平等の真の意味だと思われるからです。

toyokeizai.net

エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。

――まさに、そうだと思います。女性は、尊敬できる男性じゃないと、なかなか、結婚する気になれません。  

大躍進政策において農作物を食べる雀を打倒したら、害虫が大発生して収拾がつかなくなったように、複雑なシステムにおいては、ある部分では正しいように思える変更が、その他の部分に破滅的な害をもたらす危険性があります。

gendai.ismedia.jp

まず天才や秀才が新しいシステムを考案する 。でも、そのシステムには必ず思いもよらぬ欠陥、あるいは副作用がある。人間の考えるシステムとはその程度のものだということなんですね。で、犠牲者が現れることでシステムの欠陥や副作用が発覚する。

そのメカニズムについては多くの過去記事で考察しているので、関心がある人は下の記事などをお読みください。

なお、 「日本のフェミニズムを牽引してきた上野千鶴子」は、「犠牲者」をケアするどころか足蹴にする気満々です。困窮するのも自己責任ということのようです。

バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

何でフェミニズムが、彼ら*3の不安のケアをしなければならないのですか? 女にケアを求めるのは筋ちがいでしょう。そういう人たちがフェミニズムの妨げになるかもしれないので、降りかかる火の粉は振り払い、じゃまなものは足蹴にしなくてはならないから、対策は必要だとは思いますよ。私は社会工学的で管理主義的な発想を持たないので、彼らをケアする、つまり慰撫したり統制したりしようとは思いません。自分のケアは自分でする、これがフェミニズムの自己解放の思想の基本のきです。*4

何度も引用していますが、第一次大戦後のドイツにおける状況は、今日の日本と酷似しています。*5

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

「過去の婦人運動は36人の婦人国会議員と数十万のドイツ女性を大都市の路上に狩り出した」と、ある女性の党支持者は書いた。「それは1人の女性を高級官僚にし、数十万の女性を資本主義的経済秩序の賃金奴隷たらしめた。働く権利を奪われている男はいまや約600万もいる。女だけが、安価でいつでも利用できる搾取の対象として、いまなお仕事を見つけることができるのである」。  

現在のヨーロッパにおける「安価でいつでも利用できる搾取の対象」は移民です。日本は移民労働力を解禁していないために、途上国から来た移民の役割をやらされる日本人が増えているわけです。*6

なぜフランスでは子どもが増えるのか -フランス女性のライフスタイル (講談社現代新書)

なぜフランスでは子どもが増えるのか -フランス女性のライフスタイル (講談社現代新書)

かつての「社交」に「仕事」が代わった現在、一度は消えた「乳母」が復活して、高学歴高収入の母親たちを支えている。今日の「乳母」は、乳をやったりはしないが、出産後間もなく職場復帰していく女性の子どもたちの世話をしているのである。

移民の時代

移民の時代

移民や彼らの子どもたちの多大な貢献がなければ、誰が我々のオフィスを掃除し、ゴミを回収し、家を建て、ビルの清掃を引き受けるのであろうか。自動車の組み立てや造船現場はどうなるのであろうか。誰が大型スーパー・マーケットのレジ係や小規模店舗の店番を引き継ぐのであろうか。誰が我々のレストランの厨房を切り盛りするのであろうか。[…]さらには、誰が我々の子どもの面倒を見るのであろうか。また、我々の病人の看護や、在宅であろうが、高齢者施設であろうが、高齢者の世話をするのは誰であろうか。

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参考

wol.nikkeibp.co.jp

wotopi.jp

インテリ女の怨念の一例

www.zakzak.co.jp

日本人の非政府組織(NGO)関係者として今回現地入りしたのは100人近くいたという。[…]大半は女性で、スーツ姿の弁護士もいれば、チマチョゴリアイヌの刺繍が入った衣装を着た人もいた。

永井氏は慰安婦問題について「例えば、いま男女賃金差別とかシングルマザーの貧困とか女性が抱えている状況は性奴隷とされた女性が置かれたあの時代の『社会的に女性は性の対象としていい』とか『拉致されても重みはそれほどのことではない』とか、女性の人権を軽んじる風潮と通底している」と指摘した。

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*1:ある年配の政治家が、「女子供には手厚い生活支援が必要だが、男には必要ない」と語るのを聞いたことがあります。「男は自力で何とかしろ→できない男には生きる資格がない」というように聞こえました。

*2:ニーチェキリスト教に見出したように、エリート女のルサンチマンが現代のフェミニズムの原動力なのでしょう。

*3:[引用者注]政治的、経済的既得権益を持たない若者のこと。

*4:強調は引用者、以下同。

*5:“上”の女の自由度を高める(≒輝く)ためには、“下”の女を「安価でいつでも利用できる搾取の対象」にすることが効果的です。<例:保育所を安く利用させろと要求するパワーカップル(⇔低給与の保育士)>

*6:日本のエリートが移民に積極的なのも頷けます。