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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

二つの危機と企業の対照的な対応

バブル崩壊後の日本経済の二大ショックと言えば、1997年11月の金融危機と、2008年9月のリーマンショック(financial crisis)です。

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二大危機に際しての企業の財務面での対応は対照的です。

金融危機ではバブル崩壊後も増加した負債のdeleveragingが加速しましたが、リーマンショック後は金融資産が急増しています。*1

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リーマンショック後に増加した主な金融資産は現預金と対外直接投資です。

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人件費抑制を続けつつ、現預金と対外直接投資を増加させる企業の行動原理については後日の記事で。*2

totb.hatenablog.com

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参考:「法人企業統計」より全産業(金融業、保険業を除く)

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経常利益から-αして人件費に+αするとします。単純計算ですが、2015年度に人件費を+13%すると、この数値が84%になります。

*1:純負債は1995年度末→2015年度末の20年で391兆円(1年平均でGDPの約4%)減少。

*2:現預金と利益が過去最高水準であるにもかかわらず、「賃上げすると日本は滅ぶ」と叫ぶ人がいるのは面白いことです。