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高学歴女子は文句を言うならフェミニストに言ってください

慶應義塾大学総合政策学部卒の高学歴女子が文句を言う相手を間違えている記事がありました。

toyokeizai.net

一億総活躍の旗印の下、「女性も輝け」との大号令がかかる現代。女性も労働力として貢献せよ、アシスタントの立場に甘んじず専門性の高い”立派な”社会人たれ、そして既に結婚も出産も可能性の絶たれたアラフォーおばさんたちを反面教師として、いずれ適齢期を逃さぬうちにしっかり産み育て出生率上昇にも寄与せよ。「あれもこれも社会に貢献せよ」しかも「みっともないのはNG」、それがいまの若い女性に要求される生き方の”ボトムライン”だ。

「あれもこれも社会に貢献せよ」と言われるのは、フェミニストたちの「これも欲しい・あれも欲しい・全部欲しい・全部手に入らないのは性差別」というクレクレタコラも顔負けの主張に応えた結果です。*1

www.theatlantic.com

男は化粧が不要な分だけ楽と言いたいようですが、

おおかたの男性なら朝のグルーミングは洗顔と歯磨きと整髪(ここまでは男女共通)にヒゲ剃りで済む。でも、女性はヒゲ剃りの代わりに、”みっともなくないように”、洗顔後の何重ものスキンケアと下地づくりに始まる、ちょっとした建設作業を行わなきゃいけない。

男女同等化を求めるのであれば、女が団結して様々な権利を勝ち取ってきたように、「女に化粧は不要」を男に認めさせればよいだけです。

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それができないのは、抜け駆けする女が必ず出てくるからです。つまり、女同士の美を巡る競争が、男に「女は化粧するのが当たり前」と思わせてしまっているわけです。文句を言うのであれば、男ではなく、ルミネのCMに登場した巻き髪女やその同類たちに言わなければなりません。「山岳ベース事件」のように、「女子力は働く女の敵」として徹底的に総括すればよいでしょう。*2

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仕事が体力的にきついと文句を言っていますが、

女性には、マッチョな男性社会ですでに出来上がった”そういう働き方”に付き合う体力はない。

そもそも人間の家族は「女が子供を養育し、男は妻子のために遠出して食料調達してくる」が進化の過程で形成された基本形なので、体力面など外で働くことに関しては男が優位になっています。

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

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このころ*3の人類の暮らしは、男性たちが食料採取に出かけ、女性は安全な場所で待ちながら子どもたちを育てる、という形式だったと考えられます。男性を保護者とし、特定の女性とその子どもたちが連合して家族を作りました。

人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)

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男女には、形質や体力だけでなく、行動や心理のさまざまな側面に一貫した違いが見られる。もちろん、男より背の高い女がいるように、違いは絶対的なものではないが、分布の中心が大きくずれているのである。こういった違いも、狩猟採集時代の適応や、はるかにさかのぼって性という範疇が進化した時代からヒトが受け継いでいる遺産である。

この生物学的事実を無視して「女と男は全く同じ」という政治的正しさを優先しているのだから、文句を言っても仕方ありません。体力差を考慮しろと言うのであれば、スポーツのように男女に生物学的な差があることを受け入れなければなりません。*4

男たちに一人一人顔と名前と人生があるように、「あの、過労自殺しちゃった電通の女の子」とうわさされることもあるであろう若い女性にも、顔と名前と人生があることを。

ということですが、若い美女が自殺したらニュースになっても、おっさんが自殺してもニュースになりません。

日本の自殺率は男が女の2倍以上です。

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自殺の動機・原因にも男女差があります。「稼ぐこと」と関係する経済・生活と勤務の自殺件数は男が女の8.2倍で、その他計の1.6倍と大差があります。男にとっては「働くこと・稼ぐこと」が女よりもはるかに重圧になっているわけです。

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女は男に「化粧による美」を求めないため、男同士の化粧競争は起こりませんが、その代りに「稼ぎ/社会的地位」を巡る競争は女の比ではないことになります。女が男を「お金を稼ぐ能力」で選別するほど、競争が激しくなるわけです。

美貌格差: 生まれつき不平等の経済学

美貌格差: 生まれつき不平等の経済学

容姿に対して男女で反応があまり違わない一方、教育水準の高い男性ほど女性に好まれるが、女性の教育水準に関してはそういう傾向はあまり強くないという結果が得られている。……女性たちは容姿よりもお金を稼ぐ能力を示す特徴のほうを重視するようである。*5

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自殺した「電通の新入社員だった東大卒の高学歴女子」は

一刻も早く寿退社できますように。

と ツイートしていたようですが、男に「寿退社」の逃げ道はあり得ません。エマ・ワトソンは「男はそんなに頑張るな」と言っていますが、お金を稼ぐ競争から降りることは女に選ばれなくなる(→子孫を残せなくなる)ことを意味するので、そう簡単には止められません。(劣等な男を死滅させることがフェミニストの本音のようですが。)

バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

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ギャルゲーでヌキながら、性犯罪を犯さずに、平和に滅びていってくれればいい。……彼らが間違って子どもをつくったらたいへんです。

「女が仕事で頑張る→はじき出されて脱落する男が増える→男の勝ち残り競争激化→女の仕事環境は厳しくなり結婚相手も見付けにくくなる」と自分で自分の首を絞めている苦痛を男の責任にしているわけです。このメカニズムを理解せずに参入した高学歴女子が「こんなはずではなかった」と文句を言っているというのが冒頭の記事です。

女が「仕事と金」を得る代わりに男に対する要求水準を下げていれば、こんなに息苦しい世の中にはならなかったわけですが、これは日本人のサービスに対する要求水準が高まったことが労働者の負荷を重くしていることと同じ構図です。*6

president.jp

世帯を養える賃金を男1人に払う家族給に支えられた 「男性稼ぎ主モデル」こそ、女性差別の根源なのですよ。

正規雇用者の給料を下げて、夫に600万円払っているのなら、夫に300万円、妻に300万円払うようにすれば、納税者も増えます。

フェミニズムとは、夫婦が二人ともフルタイム就業しなければ生活できない水準まで賃下げすることで「男女平等」の実現を目指す、ネオリベラリズムと親和的な思想です*7*8。女が生きづらいことに文句を言うのであれば、男社会ではなく、ネオリベと共謀したフェミニストたちに向けるのが筋でしょう。

参考

www.sankei.com

「男性の収入に頼って生活している女性はいない」という説明があったので、「デンマークには専業主婦はいないのですか」と質問すると、「一部のセレブにはいる。これは個人的見解だが、これだけ頑張って女性の社会進出の基盤を整えてきたのに、専業主婦になりたいという女性がいると、はっきり言って困る」との回答で、実際には専業主婦も専業主婦になりたい女性もいるとのことでした。

補足

「キャリアも結婚も」が困難なことに関して考察した下の記事に補足します。

totb.hatenablog.com

仕事の内容が高度化するほど特化&分業が効率的になります。野球でも、高校レベルでは「エースで四番」は珍しくありませんが、プロになると投手か打者(野手)のどちらか一本になります。フェミニストが求める"have it all"とは、大谷翔平のようなずば抜けた資質や、親や周囲の助けを得られる幸運がなければ実現できない夢物語です。

結局、この問題の根源は、上野千鶴子の言葉を借りれば「エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せない」、あるいは「ハイスペ男は必ずしも妻にハイスペックを求めないが、ハイスペ女は高確率で夫にハイスペックを求める」こと、すなわち女の上方婚志向にあります。

totb.hatenablog.com

だからこう(↓)なるわけです。

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totb.hatenablog.com

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*1:こういう主張をする女は、①エリート一族、②結婚しない(≒男嫌い)、③子供を産まない(≒子供嫌い)などに多く見られます。一部のエリートでなければ実現困難な"have it all"がすべての女に実現可能/実現できないのは男の妨害のため、という幻想(妄想)がフェミニズムです。結婚して子供を産みたい普通の女にとってははた迷惑です。

*2:フェミニストがミスコンに反対する真の理由は「抜け駆け封じ」でしょう。

*3:[引用者注]アフリカで音声コミュニケーションを始めた頃。

*4:自分たちの信念に反する科学的知見を否定することは、ポリコレが一種の宗教であることを意味します。欧米の脱キリスト教は脱宗教ではなくポリコレ教への改宗だったのでしょう。

*5:強調は引用者。

*6:女が仕事を頑張って金を稼ぐほど、理想の結婚相手を見つけにくくなります。このトレードオフを理解していない人が多過ぎます。

*7:上野のようなフェミニストの主張は、原始共産制の実現のために知識人皆殺しを図ったクメール・ルージュポル・ポト派)に通じるところがあります。

*8:「男女平等」が進んだ先進国で成長率鈍化と格差拡大が進んでいるのは偶然ではなく、フェミニズムネオリベラリズムの露払いをしたためと考えられます。フェミニストの正体はネオリベの別動隊です。