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[グラフ]アメリカの人種別人口構成

今回のアメリカ大統領選挙における主な州の18歳以上人口の人口構成をグラフにしました。なお、ヒスパニックはraceではなくethnicityなので、まずヒスパニックを分け、残りの非ヒスパニック人口を人種別に分類しています。

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ヒスパニックは全米では12%ですが、カリフォルニアとテキサスでは29%を占めます。

今後、白人人口は微増から減少に向かう一方で、ヒスパニック人口は激増すると予測されています。

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約30年後には、全米の人口構成が現在のカリフォルニアに近いものなります。

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エマニュエル・トッドが言うところの「レコンキスタ」が着実に進んでいくようです。*1

おまけ

米大統領選の得票率をcounty単位で見ると、urbanエリアは民主党、ruralエリアは共和党が優勢ですが、これは中国の都市戸籍農村戸籍の格差に相当するように思えます。*2

サービス産業化した都市にはいわゆるprofessional class/creative classが集中しますが、高度知的専門職は英語が国際共通語であることもあって、米国内のruralエリアよりも同業者のいる他の先進国の都市部に親近感を持ちやすくなります(例:ニューヨークとロンドン)。彼らにとっては価値観を共有する他国の都市エリートが"us"、国内ruralエリアの住民は"them"ということです。*3

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「国同士の経済関係が緊密化すると戦争しなくなる」と言われますが、その代わりに各国のエリートが人的交流・意気投合して「バカな土着の自国民」を顧みなくなるわけです*4(例:EU)。必然的に「自分たちは優秀なので高所得は当然→バカな土着民は低所得で当然→再分配の必要なし」「バカなお前たちは優秀な我々に従え」となるため、経済格差と社会の分断が拡大します。今回の大統領選挙では、五大湖周辺での民主党の退潮が目立ちましたが、リベラルエリートがブルーカラー労働者を蔑ろにしてきたことの反発でしょう。*5

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*1:メキシコが51番目の州として統合?

*2:ある意味別々の世界に住んでいるので、団結できるのは共通の敵がいる時に限られるわけです。

*3:移民・難民も「国境を越えた」点では都市エリートと同じです。エリートが土着民を叩く一方で移民・難民を擁護する理由ですが、基準が「国境や国籍にこだわるか否か」だとすれば筋が通ります。

*4:欧米在住の日本人にも多いようです。

*5:安倍総理大臣は2013年にNYSEで「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」とスピーチしていますが、これはグローバル資本に与して米欧のように経済格差と社会の分断を進めることの宣言とも受け取れます。東京がグローバルエリートが集う国際都市になる一方で、地方は「地方創生」とは逆に見捨てられるのでしょうか。