Think outside the box

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賃上げを阻む「一億総活躍」

ニューヨーク連銀のエコノミストが、日本では失業率が低下する一方で賃上げ率が低い一因を、女と高齢者の就業率上昇に求めています。

libertystreeteconomics.newyorkfed.org

More women and more older workers entering the job market, with many working part-time and temporary jobs, has had a depressing impact on wages since these cohorts tend to have less bargaining power than males with regular jobs.

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「交渉力の弱さ」との分析ですが、その背景には「大黒柱ではないため低賃金で妥協する」ことがあると考えられます。過去記事から再掲します。

totb.hatenablog.com

経済成長が止まっているところに労働者の新規参入が増えれば、既存の労働者には賃下げ圧力がかかります。主婦と高齢者は他に収入(夫の給与や年金)があることが多いため、一家の大黒柱の男よりも低賃金を受け入れることも、賃下げ圧力を高めます。相対的に高給取りの男に対して大規模な「スト破り」が仕掛けられているようなもので、男の給与の減少率は女を大きく上回っています。

要するに、日本における女と高齢者は、欧米における移民に相当するということです。女と高齢者の余剰労働力が枯渇すれば、次はいよいよ外国人労働者の流入でしょうか。

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠

わたしが生まれた1943年には、るつぼの亀裂が目に見えはじめていた。最新技術に後押しされた生産性向上の果実を、労働者たちと分け合いたくない大手鉄鋼会社は、スト破りをさせるため、こぞって南部から労働力を導入してきた。人種隔離環境下で貧しい生活を強いられていたアフリカ系アメリカ人たちを……。*1

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totb.hatenablog.com

*1:強調は引用者。