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Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

東洋経済「人口急減の恐怖」を勝手に補足

東洋経済の「人口急減の恐怖」に関する記事に勝手に補足します。

toyokeizai.net

森田:推計ですが、2060年でいちばん多い年齢層は86歳なんです。

2015年と2060年の各年齢のグラフです。*1

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塩をかけられたナメクジのように収縮していきます。「人口急減の恐怖」が実感できます。

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男女計を線グラフにして比較します。2015年に一番多い年齢は団塊の世代の66歳です(今年は67歳に)。

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各年齢の人口増減です。

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日本全体が「若者が出て行って老人が残された過疎集落」のようになってしまうわけです。このような社会が正常に機能するのか想像困難です。

こうなってしまう原因の少子化については、

森田:結婚する人が少ない。結婚しても子どもを作らないし、作っても1人か2人しか作らない。経済成長が鈍って多くの人が正社員になれなくなっているので、子どもを産み育てる経済的余力がない。産んで育てようにも、女性が働きに出るための保育所が足りない、という流れです。

と説明されていますが、 省略されているのが非婚化の原因です。

totb.hatenablog.com

これについては過去記事で度々言及していますが、主因は「リベラル的価値観に基づく男女同等化のために女が高望みするようになった(妥協しなくなった)」ことです。

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

リベラル社会の失敗は共産主義と同じく、人間の本性(進化の産物)を否定したことにあります。

  • 共産主義:私利私欲を否定→経済成長に行き詰って自滅
  • リベラリズム:男女のhard-wiredされた違い*2を否定→人口再生産に失敗して自滅

business.nikkeibp.co.jp

男女雇用機会均等法ができて以降、家庭でも会社でも、女性と男性が同じような役割を果たすべきという考えが当たり前になりました。でも私はこれには断固反対です。男性と女性は本来、全く違うんです。同じようにしたら歪みが出てくるんは当たり前です。

この「歪み」が非婚化→少子化→人口減少という形で出てきているわけです。

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リベラルは決して認めないでしょうか、一夫一妻による「夫が大黒柱となって妻子を養う」システムこそ人間を飛躍させた「大発明」であり、それを否定したことが「人口急減の恐怖」の根本原因なのです。*3

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

セックス競争のなかで、いかにして協力を実現するか。この難問は、核家族の出現でいともあっさり解決した。核家族というシステムによって、ほぼ全員の男に生殖の機会が与えられたし、それがまた社会全体に貢献しようという励みにもなった。人間社会にしか見られない高度な協力体制は、一夫一婦制が実現の鍵を握っていた。

totb.hatenablog.com

霊長類学者によると、人間の繁栄のカギになったのは一夫一妻制です。多くの動物では、子孫を残すために雄同士が雌を巡って争うため、一致協力する集団(共同体)を形成できませんが、人間は女を獲得する男同士の競争を制限して各々の男に割り当てる一夫一妻制(核家族)を実現したことで、他の動物を圧倒する「集団の力」を手に入れることができたということです。

Dani Rodrikの「グローバリゼーション・パラドクス」を真似てみると、人間社会は

  1. 男女同等
  2. 女の上方婚志向*4
  3. 社会の持続

の三つのうち二つしか同時に満たすことができません(pick two, any two)。本性である2を変えられない以上、1を選べば3を犠牲にせざるを得ないということです。*5

www.sankei.com

成年教育機関「フォルケフォイスコーレ」……のオーレ校長(男性)は、「女性の地位向上や男女平等が進むと少子化がさらに進む。デンマークでも、晩婚化や離婚の増加(離婚率は48%)が問題になっている」と指摘されました。

リベラルの失敗の歴史は繰り返します。

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

「過去の婦人運動は36人の婦人国会議員と数十万のドイツ女性を大都市の路上に狩り出した」と、ある女性の党支持者は書いた*6。「それは1人の女性を高級官僚にし、数十万の女性を資本主義的経済秩序の賃金奴隷たらしめた。

president.jp

「今、新卒女子の約半数が非正規労働市場に入るんですよ。これでは先が見えず、子どもなんて産めません。一方、正社員として就職できた女性はハッピーかといえばそうでもない。男並みに働いて疲弊するか、2級労働者として扱われるか。我々世代は、女がこんなに生きづらい社会しかつくれなかったのかと思うと、忸怩たる思いです」

自称改革派が既存システムに「問題」を見出して攻撃・破壊し、自分たちが利益を手中に収めた後には混乱を残す「後は野となれ山となれ」の構図は、最近では東京都で進行中の「改革」の手法と同じです。*7

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

*1:104歳まで。男はマイナス表示。

*2:男は遺伝的には他人の女(妻)を養うが、女は養わない。男は「与える」、女は「受け取る」がデフォルトであり、これが女の上方婚志向につながる。

*3:ガリレオ的に言うなら「それでも男女は違っている」でしょうか。

*4:上野千鶴子の名言「エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと」

*5:歴史上、1を選んだ社会があったのかもしれませんが、今日まで存続できなかったのでしょう。

*6:[引用者注]「党」は国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)のこと。

*7:「結婚して子孫を残せるシステム」を破壊されたために生涯独身を余儀なくされた人は「無敵の人」予備軍です。