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男の3人に1人を生涯未婚にする思想

問題提起としてはよいものの、突っ込み不足の記事です。

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未婚者の激増の根本原因は、男が大黒柱になるモデルを崩したことです。

結婚とは男女が子供を産み育てるための合弁事業であり、女は女にしかできない出産を、男は妻子の生活のために「稼ぐ」ことを担当することで安定します。女は結婚相手に経済力を期待するので、男の経済力低下は未婚率上昇に直結します。

つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問 (KS生命科学専門書)

つい誰かに教えたくなる人類学63の大疑問 (KS生命科学専門書)

アメリカの心理学者デイビッド・バス(David Buss, 1953-)は、世界中のさまざまな地域で、多くの男女が異性を選ぶときに重視する点を調べました。その結果、たとえ文化が違っても、どこの社会でも、男性は女性の身体形質を重視し、女性は男性の経済力を重視するという傾向がみられました。

男性は自分の子孫をより多く残せるパートナーを求めて無意識に異性の健康さを“見かけ”で判断し、女性は自分が産んだ子を無事に育てられるようなパートナーの資質を“経済力”で判断しているということです。

男の経済力を低下させた「思想」がネオリベラリズムフェミニズム(どちらも広義のリベラリズム)です。カネがすべてのネオリベと、女の男への経済的依存を嫌うフェミの理想は、夫の給料だけで生活できた一億総中流社会ではなく、夫の給料だけでは生活できないため妻も低賃金で働かざるを得ない一億総活躍社会(という名の一億総奴隷社会)です。*1

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今の日本の給与体系は家族給といって、シングルインカム(世帯主一人の給料)で家族全員を養えるように給料を払う考え方ですが、これをやめる。・・・正規雇用者の給料を下げて、夫に600万円払っているのなら、夫に300万円、妻に300万円払うようにすれば、納税者も増えます。*2

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なお、冒頭の記事では

結婚相手に求める内容は概して女性が男性に求める傾向が強いが、男性は唯一「容姿」に関しては女性よりも多くを求めることからも、全年齢の男性求婚者の傾向は見て取れよう。

と、容姿に関しては男が「求め過ぎ」としていますが、これは事実ではありません。「男→女」よりも「女→男」のほうがはるかに見る目は厳しいのが現実です。*3

OkCupidのデータ分析によると、男→女の容姿評価は表(魅力的)と裏(魅力的ではない)が1:1の確率のコイン投げを繰り返した分布になりますが、女→男の容姿評価は表と裏が1:3の確率のコイン投げを繰り返した分布になります。*4

男性が女性の外見に非現実的な期待を抱いていることは、いわば共通認識のはずだが、私たちのデータが語る現実は違う。いずれにせよ、男性は女性よりはるかに寛容だ。

わかりやすいイメージにたとえてみよう。たとえば評価の対象がIQだとすると、女性は、男性の58%は頭脳に問題ありと思っていることになる。

男性の評価の対象をIQに置き換えると、中央値は「知的機能のボーダーライン」とされる85をほんの少し下回る。*5

男が普通の女に感じるほど女は普通の男に性的魅力を感じない*6、つまり性的魅力では女が圧倒的に優位なため、男は経済力というバーゲニングパワーを持たなければ合意(結婚)に持ち込めません。しかし、リベラリズムによってバーゲニングパワーを奪われたために、女に選ばれない男が激増しているのです。*7

男が十分に稼げれば、シングルマザーの貧困や保育園不足も問題になりません。リベラリズムとは「女は子育てに注力せず、男と同じように働け(→Arbeit macht frei)」という子育てを重視する「女にとって過酷な」思想です。

男女平等の社会、つまり、男にも同じような機会を与えるかわりに、同じような仕事も課すような社会は、かえって女にとって苛酷な社会のように思われてなりません。与えられた能力を十分に発揮しあうことが平等の真の意味だと思われるからです。

このような(⇩)思想が非婚化・少子化を招くことは極めて当然のことです。ちなみに、二人とも子無しです。

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

最近になって、子どもを産むことは女性にとって厄介な罠だと思うようになりました。だから母親になるな、と女性に忠告したいのです。

家族のゲットーを破壊しなければ。

バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

めんどうくさがる男たちが、実際のインタラクションから完全に撤退してくれたら、それはそれでいい。ギャルゲーでヌキながら、性犯罪を犯さずに、平和に滅びていってくれればいい。そうすれば、ノイズ嫌いでめんどうくさがりやの男を、再生産しないですみますから。

・・・彼らが間違って子どもをつくったらたいへんです。・・・少子化はぜんぜんOKだと思います。*8

フランスや北欧は男が大黒柱の「古い家族」から男女が等しく働く「新しい家族*9」に変化することで少子化を克服した、とデマを拡散するリベラル論者がいますが、これらの国で生じているのは負け組男(≒キモいand/or金のないおっさん)とミスマッチを埋めるための外国人の増加です。*10

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フランスでも、職種(≒経済力)が子の有無に与える影響は圧倒的に男≫女です。

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このフランスのデータ(⇩)は、出生率引き上げには「男には仕事/女にはハードに働かなくてもよい環境」を与えることが最も有効であることを示唆しています。

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ネオリベとフェミの共通目標である「経済的に負け組の男を増やす」の帰結は「→結婚においても負け組の男が増える→社会は人口再生産できなくなって衰退に向かう」です。なぜ自分たちも一員である社会を崩壊させようとするのかですが、おそらくそれがネオリベとフェミの性なのでしょう。*11

クライング・ゲーム - Wikipedia

「ある時、サソリが川を渡ろうとして、カエルに渡してくれるよう頼んだ。カエルは『だめだ。君を背負ったところで僕は君に刺されて死んでしまう』と断った。サソリは言い返す。『何て理屈の通らない言い草だ。君が死んだら、俺まで溺れてしまうだろう』そう言われてカエルは納得し、サソリを背負って川を渡り始めた。ところが川の真ん中で、カエルは背中に痛みを感じ刺されたことを知った。『理屈だって!』サソリと共に沈みながら、カエルは叫ぶ。『理屈も何もないじゃないか!』するとサソリは言った。『分かってはいるけれどやめられない。それが俺の性(さが)なんだ…』」

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*1:老後の蓄えや年金も乏しいため、高齢まで働き続けなければならない社会でもあります。

*2:これを財界人が言えば猛反発を食らうでしょうが、フェミニストが言うと「ぐう正論」とコロッと騙される人が出てきます。フェミニストの正体はネオリベの別働隊です。

*3:なので、非モテ女よりも非モテ男が圧倒的に多くなる。言い換えると、男のほうが異性獲得においてwinner-take-allになりやすい(→一夫多妻)。

*4:これはアメリカの場合ですが、日本でも傾向は同じでしょう。

*5:引用者注:女による男の外見評価のこと。

*6:親密な関係でない場合、男の女へのボディタッチはハラスメントになるが、その逆はならない(むしろ男が喜ぶ)。地下アイドルの女はいても男はほぼ皆無。

*7:東アジアが揃って超低出生率になっている一因は、女の性欲が弱いため「性欲に負けて妥協」しないからではないでしょうか。

*8:上野千鶴子の発言。

*9:これらの国々でも家事・育児の主担当は女のままです。

*10:2015年のフランスの出生の22%が外国出身の母親によるもの。

*11:あるいは自分が社会の一員とは思っていない=メイ英首相が言うところの"citizens of nowhere"だから。「国籍や国境にこだわらない」グローバルリベラルたちは、自国民が減ったら外国人を呼び寄せればよいと考えているようです。安倍首相も「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」「外国人が住んで働きやすい街にする」と、非・日本第一を公言しています。