Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

非キャリア女が知っておきたい「女性が輝く社会」の目的

ブレイディみかこの新著の「はじめに」で

フェミニズムは白人のミドルクラス女性にハイジャックされている」というセンセーショナルな文句が見出し。

と紹介されているのがこの記事(⇩)ですが、

キャリア志向のアッパー/ハイスペック女が仕事に注力するためには、dirty workとされる家事・育児を低価格で代行する低賃金労働者が不可欠であり、家事をする人としない人の階級格差を広げることになります。

なぜフランスでは子どもが増えるのか -フランス女性のライフスタイル (講談社現代新書)

なぜフランスでは子どもが増えるのか -フランス女性のライフスタイル (講談社現代新書)

かつての「社交」に「仕事」が代わった現在、一度は消えた「乳母」が復活して、高学歴高収入の母親たちを支えている。今日の「乳母」は、乳をやったりはしないが、出産後間もなく職場復帰していく女性の子どもたちの世話をしているのである。

欧米のジェンダー平等が階級格差・民族差別と表裏一体であることは、日本のフェミニスト学者も指摘しています。

私は、欧米型のジェンダー平等は、階級社会であることや、エスニシティの違いに基づく格差を暗に温存しているからだとみています。日本とはまた違った、本音と建て前のようなものがある。同じ階級や同じエスニシティのなかの男女であれば、平等の実現をめざすけれど、欧米人の視点から格下に位置づけるエスニックな「他者」が社会の内部に存在しているからこそ、女性に対しては差別しなくてすむ。

佐伯は「階級意識があったからジェンダー平等が実現した」の因果関係を唱えていますが、逆の「ジェンダー平等を推進すると階級意識が生まれて格差も拡大する」もあり得ます。その好例がフェミニズムを国是とするスウェーデンです。

f:id:prof_nemuro:20170606014340g:plain

日本のエスタブリッシュメントもそのような社会を目指しています。

上昇気流に乗るのは誰だ!

上昇気流に乗るのは誰だ!

竹中 東京で働いているキャリアウーマンがもっとも必要としているのはメイドさんです。

竹中 香港で社長をやっている日本女性にこの話をしたら、「メイドのいない生活など考えられないわ」といっていました。「メイドがいなかったら、私、働けないでしょ?」と。海外でバリバリ働いている女性にとっては、仕事と家庭の両立にはメイドさんが不可欠なのです。それが、ようやく始まろうとしているわけです。

竹中 海外の投資家と議論すると、彼らからは必ずといっていいほど「移民を受け入れない限り、日本経済は信用できない」といわれます。

このような政策で得をするのはせいぜい上位1~2割程度で、残りの日本人は途上国から来た「ゲストワーカー」との低賃金競争を余儀なくされます。

低賃金非正規雇用の拡大は「フェミニズム的に正しい」政策です(Arbeit macht frei)。

正規雇用者の給料を下げて、夫に600万円払っているのなら、夫に300万円、妻に300万円払うようにすれば、納税者も増えます。

政府の「女性が輝く社会」という甘言の裏に、大量の賃金奴隷を欲するネオリベラルの思惑が潜んでいることは間違いないでしょう。平等の名の下に格差と差別を作り出すリベラル/フェミニストネオリベラルの手先です。

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

ヒットラーの社会革命―1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイ

「過去の婦人運動は36人の婦人国会議員と数十万のドイツ女性を大都市の路上に狩り出した」と、ある女性の党支持者は書いた。「それは1人の女性を高級官僚にし、数十万の女性を資本主義的経済秩序の賃金奴隷たらしめた。働く権利を奪われている男はいまや約600万もいる。女だけが、安価でいつでも利用できる搾取の対象として、いまなお仕事を見つけることができるのである」。

ところで、ロンドンでのテロに対してメイ英首相が

It is time to say 'enough is enough'.

While we have made significant progress in recent years, there is – to be frank – far too much tolerance of extremism in our country.

などと発言していましたが、テロの根本原因が「過激思想に寛容過ぎた」ことではなく「異文化の移民を入れ過ぎた(enough)」ことであることは明らかです。ジェンダー平等の先にあるのは、作家の石川好が望んでいた「自国民と外国人が差別と抗争を繰り広げるエキサイティングな社会」ということです。

日本でも改革志向のエスタブリッシュメントは「多様性」を大規模移民を正当化する理由の一つにしていますが、

竹中 堺屋さんの説では、日本では移民反対の意見が多い理由は、日本民族が非常にピュアな国であるから、ホモジニアス(均質)な国だからと説明されているが、それは正しくないと。

高齢化が進む日本社会がそれに耐えられるでしょうか。

The XX Factor: How the Rise of Working Women Has Created a Far Less Equal World

The XX Factor: How the Rise of Working Women Has Created a Far Less Equal World

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

補足

そもそもフェミニズム運動とは、家事や育児を「奴隷労働」と感じるインテリ女の「奴隷解放闘争」です。

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

私は幸運でした。私は出産や家事の義務など女性を隷属させるいろんなものをまぬがれていましたから。

最近になって、子どもを産むことは女性にとって厄介な罠だと思うようになりました。だから母親になるな、と女性に忠告したいのです。

そのためには、「解放」される自分に代わる新たな奴隷が必要となります。フェミニズムの本質は「バリキャリ女による女奴隷狩り」です。

フェミニズムは白人のミドルクラス女性にハイジャックされている」のではなく、それが本来のフェミニズムなのです。*1

*1:既得権益を打破して国民全体にメリットをもたらすとされる「規制緩和」が、実際には一部への利権集中になりがちなことと同じ。