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[雑感]ケチケチオリンピックと日本的精神論

東京オリンピックに関する報道からは、政府・地方自治体が

無能であるand/or悪意がある

ことが、日本が衰退に向かっている主因の一つであることが伝わってきます。

まずこの件ですが、

なぜ無償での提供なのか聞くと、「オリンピックの大きな考え方の一つにボランティア精神がありますから」

「あくまでも、組織委員会は自治体から木材をお借りするだけ」だという。

とはいうものの、実質的に、JOCと東京都によって設立された組織委員会が「ゼロ円」で木材を入手する究極のデフレ政策を率先していることになります。47都道府県中、最も財源に余裕がある東京都が、人はボランティア、資材は無償提供と「タダ」に固執することは、景気テコ入れの視点が皆無であることを示しています。なお、組織委員会の事務総長(CEO)は元財務次官です。

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次にこの件ですが、

www.buzzfeed.com

背景に、1990年代後半からの「改革」による公共事業半減があることは間違いありません。毎年のように地震や水害が各地で発生しているにもかかわらず、「需要を減らす→供給力が減る→需要が増える→労働者に過大な負荷」という馬鹿馬鹿しい事態です。*1

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それでも建設労働者には命を削るような英雄的な働きが求められています。

www.sankei.com

以前に、元オリンピック選手から「日本的精神論とは”足りないリソースを気持ちで補う”という事に尽きるのではないか」という指摘がありましたが、

togetter.com

過去約20年間の「改革」は、「意図的にリソースを不足させて気持ちと過重労働で補わせる」ことと言えます。

このような「改革」が延々と続けられているのは、小泉首相以降、「無駄を削る」ことを公約に掲げる「改革派」の政治家が選挙で勝ち続けるからです(例:東京・大阪・名古屋)。

改革派の緊縮路線を支持する国民は、「日本経済が衰退しているから支出を削減しなければならない」と思い込んでいるのでしょうが、支出を削減するから衰退しているというのが現実です。

「改革」を続けた結果、実質賃金は10%以上も下がり、

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人件費は抑制される一方で、株主に属する配当金と内部留保が激増しています。改革の仕掛人の意図は明らかでしょう。

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(詳しくはこちらで⇩)

totb.hatenablog.com

これでもなお、自分たちを貧しくする「改革派」を支持するnaïveな日本人は、淘汰されても仕方ないのかもしれません。*2

日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

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竹中 じつはプライマリーバランスという考え方は、2001年に「骨太の方針」で私が持ち込むまで、政府内にはありませんでした。だから当初、私が議論を始めても、誰も意味を理解できませんでした。

toyokeizai.net

私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。

緊縮策という病:「危険な思想」の歴史

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totb.hatenablog.com

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*1:似た事例:子供が減る→小学校を廃校にして跡地を売却→タワーマンション建設→子連れ家族が多数入居→小学校不足

*2:カルトの教祖を妄信する信者のような心理でしょうか?