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[グラフ]戦後2番目の長さの景気拡大

2012年11月の谷から続く景気拡大が、戦後2番目の長さになるようです。

ピーター・タスカはこれを安倍首相の実績として絶賛しています。

www.sankei.com 

労働市場から貸出残高の伸びまで、さまざまな指標は数十年来の高い水準にある。安倍ブームは、今世紀初頭の小泉政権時代の長期にわたった脆弱な回復よりもかなり実質的なものだ。

そこで、主な経済指標をグラフで確認します。

戦後の景気拡大期間の上位4つと、実質GDP成長率(年率)です。

  1. 2002年1月~2008年2月(73か月):+1.7%
  2. 2012年11月~(8月で57か月):+1.5%
  3. 1965年10月~1970年7月(57か月):+11.5%
  4. 1986年11月~1991年2月(51か月):+5.6%

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実質賃金と鉱工業生産指数の推移です。赤線部分が2・3・4の景気拡大期間です。

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労働市場のタイト化は、労働市場からドロップアウトした働き盛りの年代の男*1

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これらを「この数十年間で最高の経済運営」と評価するのは難しそうです

一方、企業利益、配当金、対外直接投資、訪日外客数は激増しています。

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企業・投資家・外国人にとっては安倍ブームはかなり実質的なものです。

安倍氏は投資家にも有言実行を続けてきた。安倍氏再登板後の東証株価指数TOPIX)の年率リターンは円建てで20%、ドルベースで12%を記録。新興市場ジャスダック指数は史上最高で、円建て26%、ドル建て18%に達した。

安倍首相が言っていた「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」とは、大資本が経済を支配していた戦前の格差社会を取り戻すことだったのかもしれません(財閥→グローバル資本、手配師→人材派遣会社)。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

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労働者が北オホツックの海で死ぬことなどは、丸ビルにいる重役には、どうでもいい事だった。資本主義がきまりきった所だけの利潤では行き詰まり、金利が下がって、金がダブついてくると、「文字通り」どんな事でもするし、どんな所へでも、死物狂いで血路を求め出してくる。

資本家は「モルモット」より安く買える「労働者」を、乃木軍神がやったと同じ方法で、入り代り、立ち代り雑作なく使い捨てた。鼻紙より無雑作に!

安倍語録と観光立国の成果

もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。*2

日本を、能力にあふれる外国人が、もっと活躍しやすい場所にします。*3

高度な外国人材受け入れの拡充や永住要件の緩和、そして、東京オリンピックパラリンピックに向けた建設分野での外国人材の受け入れなど、我が国にとって必要な分野での外国人材の活用を積極的に進めていく考えであります。*4

*1:KKOことキモくて金のないオッサンを多く含むと見られる。他にはYouTuberやデイトレーダーも?

*2:2013年9月25日

*3:2014年5月1日

*4:2014年6月24日