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続・リフレ派教授の問題だらけの金融理解

先日の記事では、リフレ派の経済学者・松尾匡の誤りを指摘しましたが、

totb.hatenablog.com

松尾が金融の仕組みを誤解してることは、2016年2月のエッセーからも見て取れます。

新著『自由のジレンマを解く』紹介/サンダースとスティグリッツのマイナス金利論

松尾はバーニー・サンダースのこの主張について、

超過準備への利子を銀行に払う代わりに、フェッドは、銀行から手数料を取るべきである。本来そのおカネは、中小企業のための直接の貸付として使われるべきもののはずだからである。

「そのとおり」と同意しています。

いやあ、いいですねえ。そのとおり。まさに最左翼候補の言うべき主張でしょう!

スティグリッツの同様の主張にも同意しています。 

スティグリッツさんが、つい先日、ラシドさんってバングラデシュの人らしいのですが、その人と連名でエッセーを書いています。その中で、やっぱり、中央銀行が、民間の銀行が預けているおカネに利子をつけていることを批判しています。こんなことをしたせいで、量的緩和でジャブジャブおカネを出しても、そのまま民間の銀行が中央銀行の口座に預けたままにしてしまって効果が殺がれてしまったと言っているのです。

2016年11月のシンポジウムでも同様の説を述べています。 

ポスト「アベノミクス」の経済学

ポスト「アベノミクス」の経済学

これが完全な誤りであることは、松尾のエッセーの3日前にバーナンキがブログで説明しています。。

ニューヨーク連銀のエコノミストの解説も紹介しておきます。

The authority to pay interest on reserves is an important tool that most central banks around the world possess.

その前の記事には

Since forcing banks to hold unremunerated reserves would be akin to levying a tax on them, paying interest on these balances is a way to eliminate or greatly reduce that tax and its negative effects.

とあります。

下のグラフからも読み取れるように、量的緩和とは、銀行が保有する国債等を準備預金と交換するものなので、国債の利息とほぼ同水準の利息を付けることは自然です。

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銀行に無利子の準備預金を保有させることは金利収入を奪う≒課税に等しいので、サンダースの「銀行から手数料を取るべきである」は二重課税になってしまいます。

なぜ、このように根本的に間違えている学者が一部で高く評価されているのか不思議です。

totb.hatenablog.com

参考

岩田規久男日本銀行副総裁の就任記者会見における発言(2013年3月22日)

2年経って、2%がまだ達成できない、2%近くになってもまだ達成できていない場合には、まず果たすべきは説明責任だと思います。ただ、その説明責任を自分で果たせないということ、単なる自分のミスジャッジだったということであれば、最高の責任の取り方は、やはり辞任だと思っています。

2016年度の報酬は2775万2千円

マイナス金利

マイナス金利