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MAKE JAPAN GREAT AGAIN

京都は外国人にお金を落としてもらおう

安倍首相は19日に京都6区(宇治市など京都府南部)の安藤候補の応援演説で、

  • 外国人観光客が800万人から2400万人に増えた。もっと増えていく。
  • 日本人観光客は京都で1人平均5万円使うが、外国人は15万円使う。
  • 外国人消費は4兆円(前政権時はたった1兆円)、もっともっと伸びていく。
  • 平等院があるこの地域にも外国人に来て頂いて、もっとお金を落としてもらおう。

などと語りました。 

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中国とは対照的な推移です。

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「観光立国」を素直に喜べないのは、経済力が相対的に低下するほど旅行収支にはプラスになるためです。

プラザ合意後に急増した出国日本人数は、1990年代後半から横ばいに転じていますが、これは日本経済の長期停滞入りを反映しています。

一方で、世界経済(特に中国)は成長を続けたため、旅行収支や“出国日本人数―訪日外客数”が安倍首相的にはプラス方向に変化しています。

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それにしても、(洛外とはいえ)京都人に向かって「外国人観光客にどんどん来てもらってお金を落としてもらおう」と乞食根性的なことを内閣総理大臣が言うとは驚きでした。

京都ぎらい (朝日新書)

京都ぎらい (朝日新書)

補足①

安倍首相が「外国人のお金」にこだわるのは、積極財政による景気刺激*1よりも財政再建を優先しているためと見られます。

totb.hatenablog.com

安倍首相の頭の中では、日本を「外国人が来てお金を落としていく国」にすることが「改革」になっているようですが、これは過去20年間の「改革」の本質が日本経済の弱体化であったことを意味します。

totb.hatenablog.com

補足②

政府が外国人観光客の呼び込みに狂奔しているのは、輸出企業の現地生産化のために輸出が増えなくなったことがあると考えられます。「観光で外貨を稼ぐ」途上国型の経済構造に近づいています。

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*1:1930年代の日本(高橋財政)やドイツ、アメリカ(ニューディール)、スウェーデンなどが実例。