Think outside the box

夏眠中|I shall return.

ジェンダーギャップ指数は無視が一番

また情報リテラシーが問われるデータが発表されました。

本筋からは外れますが、この(⇩)世界地図には日本列島とスリランカがありません。

日本の各項目における順位は、

  • Economic participation and opportunity:114位
  • Educational attainment:74位
  • Health and survival:1位
  • Political empowerment:123位

です。

日本が低いEconomic participation and opportunityの上位は

  1. ブルンジ
  2. バルバドス
  3. バハマ
  4. ベニン
  5. ベラルーシ
  6. ボツワナ
  7. ルワンダ
  8. ノルウェー
  9. ナミビア
  10. ギニア
  11. モルドバ
  12. スウェーデン
  13. スロベニア
  14. アイスランド
  15. ラトビア

Political empowermentの上位は

  1. アイスランド
  2. ニカラグア
  3. ルワンダ
  4. ノルウェー
  5. フィンランド
  6. アイルランド
  7. バングラデシュ
  8. スウェーデン
  9. フランス
  10. ドイツ
  11. スロベニア
  12. ニュージーランド
  13. フィリピン
  14. ボリビア
  15. インド

太字の国が日本よりも「女が差別されずに潜在能力を発揮できる国」 と本気で思うのであれば、是非移住して庶民に混じって暮らすことをお勧めします。

ルワンダは大虐殺で働き盛りの男が減少したことが上位になった理由です。*1

フィリピンは高等教育を受ける男が少ないことが、上流階級の女の社会進出を容易にしています。海外への出稼ぎも女125万人、男120万人(2015年)と「男女平等」で、女は主に中東や香港、シンガポールでメイド等の単純労働者として輝いています。

政治や経済は男社会になるのがcultural universalですが、その根源は、人間は他の哺乳類のように母親だけでの子育てが無理なので、男女のペア(一夫一妻)が分業して子育てするように進化したことにあります。

男は子を産んだり乳児を育てたりできないので、その代わりに妻子を養うために外で働きます(女は直接的・男は間接的な子育て)。「外で働く男たち」が組織化されて生まれたのが政治や経済です。つまり、生物学的な「土台」の上に、政治や経済の「上部構造」が形成されたわけです。

あなたのなかのサル―霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源

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セックス競争のなかで、いかにして協力を実現するか。この難問は、核家族の出現でいともあっさり解決した。核家族というシステムによって、ほぼ全員の男に生殖の機会が与えられたし、それがまた社会全体に貢献しようという励みにもなった。人間社会にしか見られない高度な協力体制は、一夫一婦制が実現の鍵を握っていた。

なので、上部構造を男女同等にリフォームするのであれば、土台も整合するように抜本的に作り直さなければ「人間社会にしか見られない高度な協力体制」が崩壊してしまいます。抜本的作り直しとは「家事・育児時間の均等化」や「デートの支払いの均等化」にとどまらず、結婚相手の選択基準も男女同等にすること、すなわち進化の産物である女の上方婚志向を封印して下方婚を一般化することも含みます。*2

人間社会は

  1. 男女同等
  2. 女の上方婚*3*4
  3. 持続可能性(十分な人口再生産/格差拡大の防止)*5

の三つを同時達成することはできないためです(トリレンマ)。"Women can have it all at the same time (and that men can too)."はフェミニストの妄想に過ぎません。*6

ジェンダーギャップ指数上位にあるヨーロッパ諸国のエリートは、家事・育児を安価にアウトソースするために、経済格差拡大(→貧困層の増大)や途上国からの移民を進めています(1と2を選んで3を捨てる)。要するにこれ(⇩)が世界経済フォーラム(WEF)が言うところの「男女平等」の実態です(Arbeit macht frei.)。*7

時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか

時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか

1970年代に開始された労働市場への女性の流入は西側世界のいたるところで観察されるようになった。少し前まではまだ賃金奴隷制として烙印をおされ、時代遅れだと宣告されていたものが、今や女性たちには家族内の不払い奴隷制からの解放と受け取られた。

続く時代には、女性にとっても職業労働こそが社会的参入 と社会的承認のためのもっとも重要な手段となっていく。[・・・]なかでも「子供とキャリア」の両立は、女性にとって社会的プレステージとなる。それは、たとえそのキャリアが――もちろんフルタイム雇用であれば理想だが――スーパーのレジ係の仕事であろうと変わりはない。 

グローバル企業がスポンサーのWEFの恣意的な指数など無視するのが一番です。*8

補足

経済と政治分野のギャップの読み方は、

  • ×:女が指導的地位に就くことを妨げられている
  • ○:指導的地位に就いている女が男よりも少ない

です。日本の女が全体として、指導的地位に就くことを男に比べて好んでいないのであれば、ギャップの大きさは他国に比べた差別の強さを意味しません。

日本の女の幸福度が高いことは、負荷・責任・ストレスが多い仕事を男にやらせていることの反映と考えられます。

日本は女性よりも男性のほうが幸福度が低い。世界価値観調査によると、その男女差は世界一だ。相対的に男が幸せでない国、逆に言えば、女が幸せな国なのが日本なのである。

日本の女はハードでストレスフルな経済と政治の厄介事を男に任せて健康的な生活を送っているわけです(Health and survivalは1位)。それが悪いことでしょうか。

参考

フェミニズムが国是の国・スウェーデンの実態

totb.hatenablog.com 

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

totb.hatenablog.com

*1:大戦中に男手の不足を女の労働参加で埋め合わせたことと同じ。

*2:具体例:キモくて金のないオッサン(KKO)と結婚して大黒柱になる女が増える。

*3:正確には自分より「下」でないこと≒自分が支払い超にならないこと。

*4:男の下方婚は女の上方婚に対応したもの。「ガラスの天井」も、女の上方婚志向を受けて男が「上」を目指した結果として生じたものです。

*5:スウェーデンノルウェーでは新生児の母親の約1/4が移民系。

*6:リベラルには人の世が「彼方立てれば此方が立たぬ」であることを理解できない傾向があります。

*7:リベラルが黙殺する不都合な真実

*8:ノーベル平和賞孔子平和賞をまともに評価する必要がないことと同じ。