Think outside the box

MAKE JAPAN GREAT AGAIN

[グラフ]就業者増加の内訳

アベノミクス大成功の証とされる就業者の増加について、総務省労働力調査」に基づいて再検証します。

2012年平均と2016年10月~2017年9月平均を比較すると+235万人です(下グラフの赤マーカーは2012年12月)。*1

f:id:prof_nemuro:20171127201349p:plain

就業者=雇用者+自営業主・家族従業者に分けると、

男は47万人=73万人-26万人 

f:id:prof_nemuro:20171127201330p:plain

女は188万人=217万人-29万人

f:id:prof_nemuro:20171127201339p:plain

と、女の雇用者の増加が大部分を占めています。

65歳以上と未満に分けると、

男は47万人=116万人-69万人 

f:id:prof_nemuro:20171127201437p:plain

女は188万人=88万人+100万人

f:id:prof_nemuro:20171127201425p:plain

と、65歳未満の男以外が増加しています。

65歳以上の増加の主因は、団塊の世代がこの年齢に達したことです。

f:id:prof_nemuro:20171127201146p:plain

f:id:prof_nemuro:20171128082747p:plain

65歳以上and/or女の雇用者に共通するのは、給与水準が低いことです。

f:id:prof_nemuro:20171127201257p:plain

企業利益と失業率が密接に連動していることや、

f:id:prof_nemuro:20171127201121p:plain

企業の現預金が潤沢であることを考慮すると、

f:id:prof_nemuro:20171127201100p:plain

就業者の急増は、

  • 企業の「労働者が割安であれば雇う」バフェット流の雇用戦略。
  • 団塊の世代が65歳に達したことで「割安な労働者」が急増した。
  • 家計を助けるために女の労働参加率が上昇している。*2
  • 経済がリーマンショック後の世界大不況と東日本大震災の落ち込みから自律回復を始めていた(景気の谷は2012年11月)。

でほぼ説明可能と思われます。つまり、就業者増加の種は安倍政権発足の65年前に蒔かれていたということです。

totb.hatenablog.com

*1:季節変動があるので12カ月移動平均で比較。

*2:企業は割安でなければ雇わない→中年の男の就業率と給与の上昇は限定的→労働市場に駆り出される女が増加