Think outside the box

夏眠中|I shall return.

[再掲]安倍首相はリベラル

安倍首相が「国際標準ではリベラル」と正しく自認しているそうです。

www.asahi.com

「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ。国際標準でいけば」

朝日新聞の解説は的外れなので、

経済を市場や民間に委ねるのではなく、政府が積極的に関与し、所得再分配の機能を強めていくという文脈で使った表現だ。

大きな政府」を志向するような政策が目立っている。

参考に過去記事を再掲します。

totb.hatenablog.com

自称リベラルは「安倍首相はリベラルではなくネオリベラル」と反論するかもしれませんが、Thomas Frankは、クリントン夫妻に象徴されるアメリカのリベラルがウォールストリート・シリコンバレー・ハリウッドの"affluent white-collar professionals"のための政治を志向するようになったと指摘しています。*1*2

Listen, Liberal: Or, What Ever Happened to the Party of the People?

Listen, Liberal: Or, What Ever Happened to the Party of the People?

Nancy Fraserがいうところの"Progressive Neoliberalismが、現代ではリベラルの国際標準です。

日本の自称リベラルが日本人一般労働者の味方であるなら、安倍首相が推進する事実上の移民政策には反発するはずです。

もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。 

日本を、能力にあふれる外国人が、もっと活躍しやすい場所にします。 

外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。 

世界中から優秀な人材を日本に集める。高度外国人材の受入れに、我が国では、数の上限はありません。

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世界一、ビジネス・フレンドリーな国にしたいと、私たちは言い続けています。この点、シンガポールに追いつき、できれば追い越したい。真剣に、そう思っています。

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しかし、自称リベラルが上野千鶴子の「日本人は多文化共生に耐えられないでしょう」を猛烈に批判したことは、自称リベラルが日本人一般労働者の味方ではないことの何よりの証拠です。宗教戦争を繰り広げたカトリックプロテスタントがどちらもキリスト教であるように、自称リベラルも安倍首相もどちらもリベラルなのです。*3

totb.hatenablog.com

この発言(⇩)からも、安倍首相がprogressive(革新*4)であって保守ではあり得ないことは明白でしょう。*5

あたかもリセットボタンを押したように、日本を一変させる。

明らかに日本は生まれ変わりつつあります。そして、これからも変わり続けます。

totb.hatenablog.com

*1:イギリスではブレア。「第三の道」とは労働党ネオリベラル化。

*2:リベラルが見捨てた一般労働者(forgotten people)をターゲットにしたのがトランプとサンダース。

*3:欧米のリベラルのように原理主義化していないので「なんちゃってリベラル」にとどまっています。

*4:岸信介革新官僚

*5:ProgressiveLiberal