Think outside the box

夏眠中|I shall return.

上の女による下の女の奴隷化

世界経済フォーラムジェンダー・ギャップ指数10位(2017年*1)と「女が輝く国」のフィリピンの家政婦がブラジルで「奴隷」にされたという記事です。

ブラジルは世界一、家政婦の多い国で、約600万人のブラジル人が中流・富裕層に雇われている。多くが虐待や偏見にさらされ、政府当局によると現代の奴隷に匹敵するに状況に置かれている。

こうなるのは、雇用主の「上の女」が、家事を「奴隷の仕事」と認識しているためです。実際、大物フェミニストボーヴォワールもこのように語っていました。

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後 (平凡社ライブラリー)

私は幸運でした。私は出産や家事の義務など女性を隷属させるいろんなものをまぬがれていましたから。

 個人的な面では、一番大事なことは働くことです。

働けば自由になる - Wikipedia

日本を含む先進国で戦後に女中(メイド)が姿を消したのは、格差を拡大させない経済成長によって賃金水準が上昇したため、割高な女中からDIYへのシフトが生じたためです(→専業主婦の増加*2)。このことは、ネオリベラル・リベラル・フェミニストが推進する「女の社会進出」が、経済格差が大きい戦前型社会への退行につながることを意味します。

バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

男女共同参画社会は、新自由主義的なベクトルとフェミニズムとの妥協の産物だ」というのは、100パーセント正しいと思います。*3

これは単なる論理的帰結ではなく、北欧諸国など男女同等化先進国で現実化していることです。

日本が本格的に途上国から低賃金労働者を受け入れるようになれば、日本の女の階層分化が進むでしょう。外国人だけがメイドとして低賃金で働かされるわけではありません。

上昇気流に乗るのは誰だ!

上昇気流に乗るのは誰だ!

竹中 東京で働いているキャリアウーマンがもっとも必要としているのはメイドさんです。

竹中 香港で社長をやっている日本女性にこの話をしたら、「メイドのいない生活など考えられないわ」といっていました。「メイドがいなかったら、私、働けないでしょ?」と。海外でバリバリ働いている女性にとっては、仕事と家庭の両立にはメイドさんが不可欠なのです。それが、ようやく始まろうとしているわけです。

totb.hatenablog.com

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*1:日本は114位

*2:賃金上昇によって、夫の稼ぎだけで家族が生活できるようになったことも大きい。ネオリベフェミニストが推進する「改革」とは、このメカニズムを逆回転させること。

*3:[引用者注]妻も働かざるを得なくするために夫を賃下げすることで、新自由主義者フェミニストが手を結んだということ。同様に、低賃金労働者が欲しい新自由主義者と多文化共生に酔いしれたいリベラルが移民推進で協力関係にあります。