Think outside the box

夏眠中|I shall return.

[グラフ]日本の生産年齢人口

最近、本屋で著書をよく見かけるコンサルタントが、生産年齢人口が15~64歳とされていることについて「バカな数値に立脚して労働問題のアホな議論をしてる」「そんなもの20歳から75歳に変更するだけで一瞬で解決します」とネットに書いているのを見かけました。

総務省国勢調査」と国立社会保障・人口問題研究所「将来人口推計」の出生中位・死亡中位推計から、15~64歳人口と20~74歳人口を示します。

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2015年→2065年の50年間の減少率は、15~64歳人口が40.6%、20~74歳人口が39.3%でほぼ同じです。「労働問題」とは恐らく労働力不足のことなのでしょうが、なぜ労働年齢を15~64歳人口から20~74歳人口に変更するだけで問題が「一瞬で解決」するのか理解不能です。

人口を0~14歳(年少人口)、15~64歳(生産年齢人口)、65歳以上(老年人口)に3区分するのは人口学の伝統であり、そのこと自体はバカなことではありませんし、政府や専門家も15歳の労働力率を約100%とカウントするようなアホではありません。なお、国立社会保障・人口問題研究所のWEBサイトには、日本社会の実態に即した4区分(0~19歳、20~64歳、65~74歳、75歳以上)も掲載されています。

何はともあれ、 前期高齢者の労働参加率を高めても、労働力減少には焼け石に水です。

そこで、こう(⇩)来るわけです。