Think outside the box

夏眠中|I shall return.

[紹介]リベラルメディアの家族解体プロパガンダ

これは山極寿一の分析ですが、

家族進化論

家族進化論

首長制社会や国家は富や権威を集中させるとともに、繁殖の権利を独占し、人々の生殖を操作してもよかったはずである。家族を解体し、社会の階層によって子孫のつくり方に制限を加えるほうが効率のよい組織をつくれたはずではないかと思われる。ところがそうはならなかった。 

その理由は、人間がいまだに繁殖と育児の基本単位として家族に大きく依存しており、これが人間の繁殖における平等を保証する最良の組織とみなしているからである。人間は経済における不平等は受け入れても、繁殖における不平等は受け入れなかったのである。

欧米のリベラルは一夫一妻が基本の家族の解体のために大攻勢をかけています。最近では、リベラルメディアのVoxがNetflixプロパガンダを流しています。

YouTubeで正味約17分の全編が視聴可能ですが、主にこの本(⇩)の著者やフェミニスト学者が「人間は本来乱婚制」「一夫一妻制は農耕出現後に、男が女を支配することから誕生した」などとトンデモ説を展開しています。

性の進化論――女性のオルガスムは、なぜ霊長類にだけ発達したか?

性の進化論――女性のオルガスムは、なぜ霊長類にだけ発達したか?

番組の最後には

It’s about designing the kinds of relationships we want to have.

と、家族のあり方も自由選択できるというメッセージが伝えられます。 

ネオリベラリズムの煽動者は自己利益の拡大のために「自由と選択」というスローガンで大衆を騙しましたが、リベラルも同じスローガンを掲げて人間社会の基本単位である家族を破壊しようとしているのです。*1

リベラルとネオリベラルが対立関係にあると誤解している人もいるようですが、ネオリベラルは経済、リベラルは社会と主な活動領域を分担しているだけで、「自由と選択」の原理に基づいて強者総取りを実現するという目標は同じです。*2*3

「自己責任」とは何か (講談社現代新書)

「自己責任」とは何か (講談社現代新書)

資本は、無家族を理想とします。真っ平らな平面に置かれたバラバラの個人のほうが管理がしやすいからです。今、家族のなかに外部の論理が急速に浸透し始めています。規制緩和という名目でも、家は、しだいに解体の方向へ仕向けられているように思えます。家がなくなれば、人間は散乱した存在となります。

リベラルが推奨するように、夫婦・親子関係を流動化すると、このような事件が増えます。

Studies in Australia showed fatal batterings of small children were 300 times more likely to occur at the hands of a stepfather than a genetic parent.

British children were also 100 times more likely to be murdered by their stepfather.

totb.hatenablog.com

*1:ボーヴォワールは「家族のゲットーを破壊しなければ」と言っていました。

*2:ウォールストリート、ハリウッド、シリコンバレーの経済的勝ち組の多くが民主党支持のリベラルになっている。

*3:長期固定的な一夫一妻制を破壊して流動化すると、リッチand/orモテ男による一夫多妻が広がりますが、これはオリガルヒによる富の独占と同じ構図です。